結婚式までに矯正が間に合わないときは?対処法や治療方法の選び方を解説!

結婚式までに矯正が間に合わないときは?

結婚式は、人生の一大イベントであるため、自分史上最高の姿で思い出に残したいと考える人がほとんどでしょう。

結婚式に向けてダイエットやエステを検討する人がいるように、ブライダル矯正を希望する人も少なくありません。しかし、結婚式までに治療を終えられるか不安を抱える人もいるでしょう。

この記事では、結婚式までに歯列矯正が間に合わないときの対処法や治療方法を解説します。

目次

結婚式までに矯正が間に合うか心配なときの矯正装置

歯列矯正の治療期間は、症例によって個人差がありますが、全体矯正の場合は1年から3年程度、部分矯正の場合は3ヶ月〜1年程度が目安です。

結婚式までに治療を終えられるか不安な際は、見た目が目立ちにくい以下の矯正装置を選択するとよいでしょう。

裏側矯正

ワイヤー矯正は、表側矯正と裏側矯正の2種類があります。

表側矯正の場合は、金属製のワイヤーとブラケットが目立つため、口を開けた際に矯正していることが一目でわかるでしょう。

一方、裏側矯正の場合は装置が外から見えないことや、同時にホワイトニングを受けられるメリットがあります。

ただし、表側矯正に比べて、裏側矯正は装置の調整が複雑であるため、重度の歯列不正では治療が難しいケースもあるでしょう。また、オーダーメイドで矯正装置を製作するため費用が高くなります。

症例や治療費の予算によっては、裏側矯正による治療は難しい可能性があるため、歯科医師に相談することをおすすめします。

目立ちにくい表側矯正

表側矯正は、治療実績が豊富であり、幅広い症例に対応できるメリットがあります。

しかし、結婚式では多くの写真を撮るため、見た目が目立つ金属製の矯正装置は避けたいと考える人がほとんどでしょう。

歯科医院によっては、金属製の矯正装置のほかに、以下のような目立ちにくい矯正装置を取り扱っていることもあるため、カウンセリングの際に相談することをおすすめします。

  • 白色や金色のワイヤー:歯や皮膚の色となじむ
  • セラミック製のブラケット:歯に近い色
  • サファイア製のブラケット:透明色

審美性の高い矯正装置を選択することで、見た目の問題を解決できるでしょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正の最大のメリットは「目立ちにくいこと」です。

特に、インビザライン(アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型矯正治療法)のマウスピースは、薄くて透明性が高いプラスチック素材で作られています。そのため、ほかのマウスピース矯正に比べて目立ちにくく、周囲から気づかれることはほとんどありません。

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて治療期間が長くなる傾向にありますが、通院回数は少なくて済みます。私生活や結婚式の準備で忙しく時間が取れない人は、マウスピース矯正がおすすめです。

適応症例が限られているため、治療法を選択する際には歯科医師と相談しましょう。

結婚式までの矯正治療の基本的なタイムライン

ブライダル矯正は、結婚式当日までに歯並びを整えることを目標に、短期集中型のスケジュールを組んで歯列矯正を行います。そのため、通常は数年かかる治療内容を数ヶ月で行うケースも少なくありません。

ここでは、治療を開始するタイミングや治療に必要な期間を解説します。

矯正治療を始めるのに最適なタイミング

ブライダル矯正を開始するタイミングは、結婚式の半年から1年以上前がおすすめです。結婚式の半年前までに治療開始を推奨している歯科医院は少なくありません。

症例や治療方法によって、治療期間には個人差があります。数ヶ月で治療が完了することもあれば、完璧な仕上がりを求めるがゆえに年単位の治療期間が必要になることもあるでしょう。

また、治療前や治療中に虫歯や歯周病などのトラブルが起きた場合は、治療期間が長引いてしまう可能性も否定できません。

結婚式に向けて歯並びを改善したい場合は、できるだけ早く歯科医院の診療を受け、可能であれば1年以上の余裕を持つと安心でしょう。

矯正治療に必要な最低期間

症例によって個人差がありますが、部分矯正の場合、最短で2ヶ月から3ヶ月程度で治療が可能です。

治療期間が限られているブライダル矯正では、特に目立つ前歯部分の改善を目的として部分矯正を希望する人も少なくありません。

全体矯正では、奥歯の移動や噛み合わせの改善に多くの時間を必要としますが、前歯のみの部分矯正では歯の移動が少ないため、治療期間の短縮が可能です。

ブライダル矯正では、挙式当日に美しい歯並びにすることを目標に短期間の治療計画を立てましょう。全体のバランスや噛み合わせなど機能面の改善を求める場合は、挙式後に行うことをおすすめします。

どうしても結婚式に間に合わせるための対処法

結婚式までに歯列矯正が終わらないと考え、治療を躊躇したり諦めたりする人もいるでしょう。

結婚式までに美しい歯並びを手に入れるためには「治療期間の短縮」がポイントになります。ここでは、結婚式に間に合わせるための対処法を解説します。

部分矯正

「見た目が目立つ部分だけ治療したい」

このように、結婚式まで時間が限られている人のなかには、少数のねじれた歯やすきっ歯など気になる部分のみ改善したいと考える人もいるでしょう。

部分矯正は軽度の症例に対応可能であり、早ければ2ヶ月から3ヶ月、最長でも1年程度で終了することがほとんどです。全体矯正に比べ、短期間かつ費用を抑えて歯並びを改善できるメリットがあります。

ただし、抜歯が必要な症例や歯を並べるスペースが足りない場合は、部分矯正では対応が難しいため、適切な診断を受けたうえで治療法を選択しましょう。

ハイブリッド矯正

治療方法を選択する際、審美性が高いマウスピース矯正を希望する人は少なくありません。しかし、マウスピース矯正は歯の平行移動が苦手なため、適応症例が限られています。

マウスピース矯正にこだわって治療を進めてしまうと、治療効果が得られず治療期間が長引いてしまう可能性があります。そのため、歯の重なりが大きい複雑な歯列不正の場合は、ワイヤー矯正を併用したハイブリッド矯正を検討しましょう。

ある程度、適応症例が幅広いワイヤー矯正によって歯並びを改善した後、マウスピース矯正に切り替えることで治療期間の短縮が期待できます。

セラミックで整える

セラミック矯正は、歯を削り、審美性に優れるセラミックを被せることで歯並びを改善する方法です。

歯列矯正のように歯を動かす必要がなく、数回の通院で治療を終えることができるため、長期間の治療が難しい人に向いています。

ただし、セラミック矯正には以下のデメリットがあるため、治療を検討する際は歯科医師とよく相談してから決断しましょう。

  • 健康な歯を削る必要がある
  • 神経を抜いたり、抜歯をしたりすることがある
  • セラミックには寿命があり、長期的な費用負担が発生する可能性がある
  • 根本的に歯並びを改善できない

加速装置を使用する

矯正治療の期間を短縮させる方法として、オーソパルス(光加速矯正)が挙げられます。治療期間に余裕がない場合は、オーソパルスを導入している歯科医院を検討するとよいでしょう。

オーソパルスは、近赤外線を歯の周辺組織に照射することで細胞の活性化を促し、矯正治療のスピードを加速させる治療方法です。

治療期間の短縮効果には個人差がありますが、一般的に2〜3年かかる矯正治療を1年で終了したケースもあります。

治療期間の短縮以外にも、オーソパルスの利用によって、治療の痛みや後戻りのリスクを軽減できることも覚えておくとよいでしょう。

矯正期間を短くする治療法はある?

歯列矯正は治療に時間がかかりますが、患者の希望や歯科医師が立てる治療計画によっては、治療期間を短縮できる可能性があります。

また、歯列矯正だけでなく、小顔矯正を併用するといった手段もあります。

笑顔の印象を左右する前歯を中心に矯正する

結婚式の写真は、笑顔で撮影することがほとんどでしょう。前歯の位置やバランスは、笑顔の印象に大きく影響するため、結婚式までに前歯だけでも整えたいと考える人は少なくありません。

結婚式までに歯並びを改善したい場合は、限られた時間で治療を行う必要があります。人目につきやすく目立ちやすい前歯を中心とした部分矯正であれば、短期間で治療できるでしょう。

なかには、結婚式に合わせた矯正プランを提供する歯科医院もあります。結婚式に向けて歯列矯正を検討する場合は、できるだけ早めにカウンセリングを受け、歯科医師とよく相談したうえで治療計画を立てることをおすすめします。

結婚式当日に間に合う治療計画を立てる

ブライダル矯正では、人目に触れる前歯部分を優先した治療計画を立てる歯科医院がほとんどです。

装置の見た目が気になる場合には、挙式直前に装置を外せるようにプランを考えてくれる歯科医院もあります。裏側矯正やマウスピース矯正の場合は、 治療を継続しながら美しい笑顔で結婚式を挙げられるでしょう。

結婚式や新婚旅行の後に、前歯以外の改善も希望する場合は、治療を継続できます。

治療計画を立てる際は、治療期間だけにとらわれず、治療後の口元や顔全体の印象を考慮しているかどうかを、歯科医師によく確認することも大切です。

顎まわりに特化した小顔矯正と併用する

歯列矯正は、少しずつ効果を実感できる治療であるため、結婚式当日までに間に合うかどうかに焦りを感じる人は少なくありません。

骨格に問題がある症例の場合は、歯列矯正だけで歯並びを整えることが難しいケースもあるでしょう。

できるだけ早く治療効果を得たい場合は、顎まわりに特化した小顔矯正を併用し、根本的な歪みの改善を視野に入れることをおすすめします。

小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、歯列矯正に加えて顎まわりの骨格バランスを整える施術を並行して行うことで、見た目の変化をより早期に実感しやすくなると考えています。顎関節の正しい位置づけや筋肉バランスを同時に調整できるため、歯列矯正だけでは得られない安定感が期待できます。さらに、顎が正しい位置に収まることで、前歯や奥歯にかかる力の方向性も整いやすくなり、矯正の効率アップにつながる可能性があります。

結婚式前に矯正するメリット

結婚式前に歯並びのコンプレックスを解消することは、結婚式へのモチベーションの向上につながるでしょう。

また、歯並びを整えておくことで、妊娠した際の口腔内トラブルの発生リスクを抑えられます。

ここでは、結婚式前に歯列矯正を行うことで得られるメリットを解説します。

最高の自分で式を迎えられる

結婚式は、一生に一度の晴れの日です。挙式当日は少しでも美しくありたいと考え、最高の自分になるために見た目の改善に励む人は少なくありません。

口元の印象は顔全体の印象に大きく影響します。歯並びにコンプレックスを抱えている人は、歯列矯正で理想の歯並びを手に入れることで、自分に自信が持てるようになります。その結果、表情が豊かになり、写真撮影の際は自然な笑顔で思い出を残すことができるでしょう。

また、歯並びは姿勢と密接に関係しています。歯並びが悪いと猫背になる傾向がありますが、歯並びを改善することで姿勢がよくなり、花嫁衣装を美しく着こなすことができます。

妊娠期のトラブルリスクを軽減できる

結婚後は、将来的に妊娠を望む人もいるでしょう。妊娠中に歯列矯正を行うことは可能ですが、以下のような注意点があるため、結婚式前に治療を行うことで妊娠期のトラブルリスクを軽減することができます。

  • 妊娠初期や後期は、つわりや体調変化に合わせて通院スケジュールを調整する必要がある
  • 切迫早産などで長期入院となった場合は、治療計画に影響が出る可能性がある
  • 妊娠中は、ホルモンバランスの変化により口腔環境が変化することや、つわりで十分な歯磨きができないことが原因で、虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • レントゲン撮影は、胎児への影響を考慮し、必要最低限にとどめたほうがよい

結婚式前に矯正するデメリット

歯列矯正の治療効果には個人差があるため、限られた期間で必ずしも満足のいく結果が得られるとは限りません。

また、忙しい結婚式準備のなか、通院するのが大変と感じる人もいるでしょう。

結婚式前に歯列矯正を行うメリットとともに、デメリットも理解しておく必要があります。

結婚式までに矯正が終わらない可能性がある

歯列矯正では、歯が動きやすい人とそうでない人がいます。以下のような理由で計画通りに歯が動かない場合は、結婚式までに治療が終わらない可能性があります。

年齢

年齢とともに骨密度が低下し代謝が落ちるため、歯が動きにくくなる。

重度の歯列不正

症状が重度の場合は抜歯が必要になるケースが多く、歯を移動させる距離が大きいため、治療に時間を要する。

口腔習癖

舌癖や噛み癖など歯並びに影響を及ぼす癖がある場合、後戻りのリスクが高まる。

喫煙

タバコに含まれる物質によって骨の代謝が悪くなり、歯が動きにくくなる。

医師の指示を守れない

装置の使用方法や、日常生活の注意を守れない場合、治療効果が得られない可能性がある。

スケジュール調整が必要になる

結婚式までに治療を終えるためには、結婚式の日程をもとに歯列矯正にかかる期間を逆算し、治療計画を立てる必要があります。

結婚式の準備では、式場での打ち合わせや衣装選びなど、やるべきことがたくさんあります。そのため、忙しいスケジュールのなかで歯列矯正を始めた場合、定期的に通院することが難しい人もいるでしょう。

スケジュールを調整しやすくするためには、診療を受ける際に、歯科医師と十分なコミュニケーションを取ることが大切です。

結婚式までに歯列矯正をするか迷っている間にも時間は過ぎていくため、悩んでいる段階で早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

結婚式に向けた矯正治療でよくある質問

ブライダル矯正を行う人のなかには、挙式当日の装置の装着について疑問を持つ人もいるでしょう。

また、妊娠が治療に及ぼす影響や、治療を継続できなかった場合の費用負担など、さまざまな不安を抱える人も少なくありません。

ここでは、結婚式に向けた矯正治療に対するよくある質問を解説します。

結婚式で一時的に矯正装置を外せる?

一般的に、結婚式に限らず、面接や学校の式典などの特別な日に矯正装置を外すことは可能です。

ただし、治療の進行状況や医師の治療方針によっては外せない場合があります。外したい日が決まったら、早めに歯科医師に伝えることで、治療スケジュールの調整が行われ、適切なタイミングで外すことができるでしょう。

特に、自分で装置の着脱ができないワイヤー矯正の場合は、タイミングによって矯正装置を外せないことがあるため注意が必要です。半年から数ヶ月前には歯科医師に相談することをおすすめします。

自分で着脱ができるマウスピース矯正の場合でも、自己判断で装置を外すことは避けましょう。

写真撮影時の対応策はある?

結婚式では、一時的に矯正装置を外せることがほとんどですが、人によっては外せないこともあります。写真撮影時に矯正装置を外すことが難しい場合は、以下の対処法を検討しましょう。

  • 矯正装置が目立つ表側矯正の場合、一般的な金属製の矯正装置ではなく、白色、金色、透明色の目立ちにくい矯正装置を選択する
  • 表側矯正やマウスピース矯正では、矯正装置に口紅が付着する可能性があるため、色移りしにくいティントタイプの口紅などを使用する
  • 結婚式の写真を修正、加工することで矯正器具を目立ちにくくしたり消したりすることも可能なため、事前に担当のカメラマンに相談する

妊娠は矯正治療に影響はある?

妊娠中は、つわりなどの体調変化によって定期的に通院できず、治療が予定通りに進まない可能性があります。

また、矯正治療中に虫歯や歯周病を発症した場合は、これらの治療を優先する必要がありますが、妊娠中は十分に治療が行えないことも考えらえます。妊娠初期は流産のリスクが高いため、治療はおすすめできません。

また、妊娠後期はお腹が大きくなり、母体に負担がかかるため、治療は避けたほうがよいでしょう。

妊娠初期や後期に痛みの症状がある場合は応急処置にとどめ、安定期や産後にしっかり治療を行うことが望ましいです。矯正治療への影響を避けるためにも、妊娠中は口腔ケアが大切です。

矯正治療を途中でやめた場合の費用はどうなる?

矯正治療は長期間に及ぶため、治療に伴う痛みや違和感、ライフスタイルの変化などによって治療の継続が困難になることもあるでしょう。

矯正治療を途中でやめた場合の対応は、歯科医院によって異なります。基本的に全額返金されることはありませんが、歯科医院側に問題があった場合には、全額返金される可能性があります。

治療の進行状況に応じて治療費の差額が返金されたり、キャンセル料が発生したりすることもあるため、治療前に契約内容を確認しておきましょう。

矯正治療を途中でやめることは、後戻りする可能性や、虫歯や歯周病のリスクが高まるためおすすめできません。

まとめ

歯並びにコンプレックスがある人は、最高の自分で結婚式を迎えるためにも、歯列矯正を検討するとよいでしょう。

ブライダル矯正は、治療期間が限られているため、できるだけ早めに歯科医院を受診し、治療を開始することをおすすめします。

「結婚式までに間に合いそうにない」と悩み、治療するか迷っている人は、歯科医師や専門家に相談してみましょう。

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この記事を書いた人

「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」代表。オールハンドで美容整形級の変化をもたらすAGOメソッド®を開発。女性の経済的、時間的自由を実現するセラピストスクールは380名以上が受講。

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