ストレートネックで顎がない?原因は?身体に与える影響と治し方

ストレートネックで顎がない?

「顎がない」と感じる悩みは、見た目だけの問題ではありません。その背景には、現代人に急増している「ストレートネック」が深く関係しています。

たとえば、スマホやパソコンを長時間使用する生活習慣が首の自然なカーブを崩し、姿勢の悪化やフェイスラインのたるみ、さらには身体全体の不調を引き起こす原因です。

この記事では、ストレートネックが「顎がない」状態を引き起こす原因やメカニズムを解説し、身体への影響とその改善方法についてわかりやすくお伝えします。

正しい知識を身につけ、健康的な姿勢と美しいフェイスラインを取り戻しましょう。

目次

ストレートネックで顎がないと感じる理由は?

「顎がない」と感じるのは、骨格の問題だけではありません。たとえば、首が前に突き出た状態が続くと、顎周りの筋肉が衰え、フェイスラインがぼやけて見えるようになります。

また、首と顔の角度が変化することで、二重顎やたるみが目立ちやすくなることもあります。

そこで、はじめにストレートネックがどのように見た目の変化を引き起こすのかを紐解いていきますので、「顎がない」と悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

頭だけを後ろに引いている

実際、頭を不自然に後ろに引くことで首や肩の筋肉に余計な負担がかかり、頸椎(けいつい)のカーブが乱れることがあります。

通常、正しい姿勢では頭の重さを首や肩、背中の筋肉がバランスよく支えています。しかし、頭を後ろに引きすぎると首の前側が圧迫され、ストレートネックを発症してしまうのです。

さらに、頭だけを後ろに引く習慣があると顎周りの筋肉が不自然に引っ張られ、フェイスラインのたるみや「顎がない」と感じる原因になることもあります。

このような姿勢の乱れを改善するには首だけでなく背中全体の姿勢を意識し、正しい頭の位置をキープすることが重要です。

頚椎本来の緩やかなカーブが失われている

健康な状態の頚椎には、自然な形状としてのC字カーブが備わっています。

このカーブには頭部の重さを効率的に支え、衝撃を吸収するという重要な役割があります。

ところが、現代人に多いデスクワークやスマホ使用により、このカーブが失われているのです。

カーブがなくなり、首が真っ直ぐになってしまうことで、首の周辺筋肉への負担が著しく増加します。その結果、筋肉の緊張が高まり、自然な顎のラインが徐々に失われていくのです。

猫背との併発で顎ラインが埋もれている

猫背とストレートネックは、しばしば同時に発生します。両者が重なると上半身全体の姿勢バランスが大きく崩れ、特に顎周辺に顕著な影響が表れてきます。

たとえば、背骨が前方に湾曲すると、首が前に出て顎が引き込まれる状態になりやすいです。この状態が長期化すると、顎周辺の筋肉が硬直化してしまい、本来あるべき顎のラインが不明瞭になります。

ストレートネックの主な原因

スマホやパソコンの使用が日常的になった現代では、ストレートネックが一般的な悩みになっています。

特に、首を前に突き出した状態で画面を見る姿勢が首の自然なカーブを失わせ、ストレートネックを引き起こします。

また、長時間のデスクワークや運動不足、さらには高すぎる枕など、生活習慣の影響も見逃せません。

続いては、ストレートネックを引き起こす代表的な要因を解説し、注意すべきポイントや予防策について紹介します。自分に該当する原因がないか、ぜひチェックしてください。

スマホ

近年、スマートフォン依存により、首を前に傾けたまま画面を見続ける時間が著しく増加しています。

通常、4~5kgある頭部の重さが、首への負担を何倍にも増幅させてしまいます。特に就寝前のスマホ操作は、疲れた状態で首に負担をかけることになり、頚椎への悪影響は計り知れません。

スマホ利用時間の増加に伴い、若年層でもストレートネックが深刻化しつつあります。

パソコン

デスクワークにおけるパソコン作業では、モニターの位置や椅子の高さが適切でないケースが見受けられます。

画面を見下ろす姿勢が習慣化することで、首の前傾が常態化していくのです。

特に在宅ワークの増加に伴い、正しい作業環境を整えないまま長時間のパソコン作業を続ける方が増加しています。

結果として頚椎への持続的な負担が蓄積され、自然なカーブが失われてしまうのです。

寝具の中でも、枕の重要性は意外と見落とされがちです。高さが合わない枕や硬すぎる枕を使用すると、睡眠中に首の自然なアライメント(骨や関節の正しい位置)が崩れる可能性があります。

就寝中は6~8時間もの長時間、同じ姿勢を保つため、適切でない枕を使い続けると頚椎に負担がかかりやすくなります。その結果、起床時に首のこわばりや痛みを感じる原因になることも少なくありません。

筋力不足 

現代の生活習慣では、首や背中の筋肉を適度に使う機会が大幅に減少しているのが現状です。

特に、頚椎を支える周辺の筋肉が弱くなると、頭部の重さを支えきれず、徐々に頭が前に傾いてしまいます。

日常的な運動不足やデスクワーク中心の生活が、これらの筋力低下をさらに加速させている点は、見過ごせない課題と言えるでしょう。

ストレートネックで顎がないことで身体に与える影響

ストレートネックは見た目だけでなく、身体全体にさまざまな不調を引き起こします。

肩こりや頭痛、背中の張りといった日常的な痛みだけでなく、腕のしびれや自律神経の乱れといった深刻な症状につながることもあります。

また、首周りの神経や血流が圧迫されることで、全身のバランスが崩れやすくなるのも特徴です。

ここからは、ストレートネックがもたらす身体への影響を詳しく解説し、放置することで起こり得るリスクについても触れていきます。

肩こり

ストレートネックになると、頭部が前に傾きやすくなり、首や肩周辺の筋肉に大きな負担がかかります。その結果、筋肉が緊張したままになり、慢性的な肩こりが起こりやすくなります。

特にデスクワークやスマホの長時間使用は首や肩甲骨周辺の血流を悪化させ、不快感を強める要因です。

肩こりを予防・改善するには日常的に肩や首のストレッチを行い、筋肉をほぐすことがポイントです。

頭痛

ストレートネックは、頚椎周辺の神経や血管を圧迫しやすく、緊張性頭痛を引き起こす原因になります。

特に、首から後頭部にかけての筋肉が硬直すると、頭全体が重く感じるような痛みが発生します。パソコンやスマホの画面を長時間見続ける姿勢は、さらに頭痛を悪化させることも。

頭痛を軽減するには、画面の高さを調整し、こまめに休憩を取ることが大切です。また、首や後頭部をほぐすセルフマッサージもおすすめです。

背中の張り

ストレートネックが進行すると、首から背中にかけての筋肉が過度に緊張し、背中全体が張っているように感じることがあります。

特に猫背を伴う場合、胸椎や背骨にまで負担が広がり、正しい姿勢を保つのが難しくなります。この張りを軽減するには、背筋や肩甲骨周辺を動かすストレッチを取り入れるのがおすすめです。

さらに、正しい座り方を意識し、デスクワーク環境を整えることで負担を減らすことができます。

腕の痺れ

ストレートネックによる頚椎周辺の神経や血管の圧迫は、腕に痺れや痛みを引き起こす可能性があります。これは、首から肩、腕にかけて神経や血流がとどこおることで生じやすくなる症状です。

さらに、重症化すると「物を持つ」「ボタンをとめる」などの日常生活の動作にも大きな支障を与えることがあります。

また、デスクワークや長時間スマートフォンを操作する習慣がある方に多く見られるため、早めの対処が重要です。

ストレッチや軽い運動を日常に取り入れることで、筋肉の緊張を緩和し、神経への圧迫を軽減することが期待できます。

自律神経の乱れ

 
ストレートネックによる頚椎の神経圧迫は、自律神経の働きに悪影響を及ぼし、めまいや倦怠感、手足の冷え、不眠などの症状を引き起こします。これが慢性的な疲労感や精神的ストレスを増大させる原因にもなります。

特に、仕事や家事で前傾姿勢が続くと、自律神経の乱れが悪化しやすくなるため注意が必要です。

改善には首周りを柔らかくするストレッチや、深呼吸を取り入れたリラックス法を実践することがおすすめです。自律神経を安定させるために、日々の生活習慣を見直してみましょう。

ストレートネックや顎がない状態を放置するとどうなる?

ストレートネックや顎がない状態を放置すると、見た目や健康に深刻な影響を及ぼします。

肩こりや頭痛といった症状が慢性化し、日常生活に支障をきたすだけでなく、筋肉や関節に過度な負担がかかることで、さらなる体調不良を引き起こす可能性があります。

また、フェイスラインのたるみが進行し、見た目の印象にも大きな影響を与えます。

ここでは、ストレートネックを放置することで起こり得るリスクや、それが身体全体に与える影響について詳しく解説します。

症状が悪化し慢性的な痛みにつながる

ストレートネックや顎がない状態を放置することで、肩こりや頭痛などの症状が慢性化するリスクが高まります。

さらに、頚椎にかかる負担が増大すると筋肉や神経に炎症が起きやすくなり、痛みが強くなるケースも。このような痛みが続くと、睡眠の質が低下し、体力の消耗が進む悪循環に陥ることがあります。

特に、首や背中の負担を軽減するためのストレッチや、必要に応じて専門家の診断を受けることが重要です。

フェイスラインのたるみが進行する可能性がある

ストレートネックや顎がない状態が続くと、首周りや顎下の筋肉が衰え、フェイスラインがぼやけたり、たるみが目立ったりするようになります。

特に、長時間の前傾姿勢やスマートフォンの使用が多い方は顎周りの筋肉が硬直しやすく、二重顎や肌の弾力低下につながりやすい傾向があります。

このような変化を防ぐためには、首から顎にかけてのストレッチや顔の表情筋を鍛えるエクササイズを習慣化しましょう。

全身の姿勢バランスが崩れ、ほかの部位にも影響が出る

ストレートネックは、頚椎の不自然な状態が背骨全体のアライメントに影響を及ぼし、骨盤の歪みや膝への負担を招くことがあります。その結果、猫背や反り腰といった姿勢の崩れが進み、腰痛や膝痛などの新たな症状が引き起こされかねません。

このような姿勢バランスの崩れは長期間放置すると筋肉や関節へのダメージを増幅させるため、日常生活の動作にも影響を与えます。

正しい姿勢を保つためにも、全身を使ったストレッチや筋トレを日常的に取り入れることが健康維持のカギとなります。

顎関節の負担や姿勢の連鎖的な乱れが長期化すると、筋肉の疲労や関節の摩耗が進行し、慢性的な痛みや可動域の制限が生じるリスクが高まります。「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では足元から頭部まで全身を調整し、顎まわりの問題を根本から改善することで、他部位への悪影響を防ぐことを目指します。

ストレートネックや顎がない悩みに役立つおすすめのストレッチ

ストレートネックや顎のラインの悩みを改善するためには、日常的にできるストレッチが力を発揮します。

たとえば首や肩、背中の筋肉をほぐすことで、自然なカーブを取り戻し、正しい姿勢をキープしやすくなるでしょう。

最後に、ストレートネック改善に役立つ具体的なストレッチ方法を詳しくご紹介します。

無理なく続けられる簡単なエクササイズで、健康的な姿勢と見た目を手に入れてください。

大胸筋・小胸筋+上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)

大胸筋や小胸筋は胸部の重要な筋肉で、硬直すると肩が内側に入り猫背を引き起こします。これがストレートネックを助長する要因となるため、ストレッチで胸をしっかり開くことが大切です。

壁に両手をついて胸を広げるストレッチや、ダンベルを使った軽い筋力トレーニングもおすすめです。

  1. 腰幅で立ち両手を背中で組む
  2. 胸を開く
  3. 肘を伸ばして両手をできるだけ下ろす
  4. 肩が上がらないように両手をあげる
  5. 15~30秒キープする

広背筋(こうはいきん)

広背筋は背中を大きく覆う筋肉で、柔軟性が低下すると姿勢の崩れや肩こりを引き起こします。

特に、広背筋の硬直は背中全体の張りやストレートネックに影響を与えるため、意識してストレッチを行うことが必要です。

たとえば、両手を上に伸ばして体を左右に倒す動きや、ヨガの「猫のポーズ」などが推奨されます。簡単にできる内容としては、次の手順もぜひお試しください。

  1. 両腕を上げ、片方の手でもう片方の肘を頭の後ろで抱える
  2. 身体を横に倒す
  3. 15~30秒キープする
  4. 反対側も同様に行う

斜角筋(しゃかくきん)と僧帽筋(そうぼうきん)

 
斜角筋は首の側面にある筋肉で、ストレートネックの影響を最も受けやすい部分の一つです。

一方、首から肩、背中にかけて広がる僧帽筋は、日常の緊張や姿勢不良により硬直しやすい筋肉です。

これらの筋肉をほぐすには、首を左右にゆっくり倒したり、肩を大きく回したりするストレッチがおすすめです。

たとえば、次の動作を日常生活に取り入れてみましょう。

  1. 左手で右側頭部に手を当てる
  2. 手の重みだけを利用してゆっくり横に倒す
  3. 15~30秒キープする
  4. 左手で右側頭部やや後方を押さえて左斜め前に倒す
  5. 右側のやや後方の筋肉をゆっくり伸ばす
  6. 15~30秒キープする
  7. 反対側も同様に行う

継続して行うことで筋肉の緊張が緩和され、首や肩の動きが改善し、ストレートネックの緩和につながります。

まとめ 

ストレートネックや「顎がない」と感じる状態は、現代の生活習慣や姿勢の乱れが大きな原因です。

この状態を放置すると、肩こりや頭痛だけでなく、全身の不調やフェイスラインのたるみなど、美容面にも悪影響を及ぼす可能性があります。

しかし、日常生活での意識や適切なストレッチ、姿勢改善を取り入れることで、多くの症状を予防・改善することができます。

まずは、自分の姿勢や生活習慣を見直し、無理なく続けられるケアを始めてみましょう。

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この記事を書いた人

「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」代表。オールハンドで美容整形級の変化をもたらすAGOメソッド®を開発。女性の経済的、時間的自由を実現するセラピストスクールは380名以上が受講。

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