年齢とともに気になる顔の変化の一つが頬のたるみ。これは、肌の弾力が低下したり、筋肉が弱くなったりすることで起こりやすい悩みです。
「ふと鏡を見たときに、頬が下がっていることに気づいた」という方も少なくないでしょう。
この記事では、頬がたるむ原因を詳しく解説するとともに、日々のケアや生活習慣の見直しでできる改善方法をご紹介します。
また、即効性が期待できるエクササイズやスキンケアのテクニックについても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
頬のたるみの改善で即効性が見込めるセルフケア
頬のたるみやほうれい線の悩みにお困りの方も多いはず。実は、即効性が期待できるセルフケアはたくさんあります。
マッサージやエクササイズなど、毎日のちょっとした習慣でリフトアップ効果が実感できるので、できることから始めていきましょう
リンパマッサージ
顔のリンパの流れを改善することで、むくみやたるみにアプローチできます。
鎖骨周りから始めて、首筋、耳の下、頬骨の下と、下から上に向かって優しく刺激してください。血行が促進されることで顔全体の血流が良くなり、老廃物の排出も期待できます。
朝晩のスキンケア時に行えば、美容成分の浸透も高まります。力を入れすぎず、やさしくマッサージすることがポイントです。
舌回しエクササイズ
内側からの表情筋運動で、リフトアップがすぐに感じられるといわれています。舌を大きく左右に回すと頬の筋肉が自然と動き、口角も上がりやすくなります。
1日数分、朝晩の歯磨き後に行うのがおすすめ。表情筋が鍛えられると笑顔も作りやすくなり、顔全体の印象も明るくなります。
以下の記事では、舌回しエクササイズの基本的なポイントやリスクについて解説していますので、参考にしてください。
割り箸エクササイズ
新しい割り箸を使って、手軽に表情筋トレーニングをしてみましょう。口に横向きにくわえて、頬の筋力アップを目指します。口角を上げた状態で25秒キープし、これを3セット行います。
二重あごの予防にも効果的です。個人差はありますが、継続することで頬のたるみやマリオネットライン(ほうれい線と同様に口周りの筋肉の衰えによってできる溝)の改善が期待できます。
フェイスストレッチ
緊張した表情筋をほぐすフェイスストレッチは、たるみ改善の即効性が高いケアの一つ。特に頬から口元にかけての筋肉は、スマートフォンの使用などで凝り固まりがちです。
両手の平で優しく上向きにスライドさせ、筋肉をリフトアップさせましょう。
ほかにも、次の動作を日常的に取り入れるのもおすすめです。
- 目を大きく開き、口角を上げて上の歯が8本見えるような笑顔を作る
- 親指と人差し指を使い、エラの下から頬のお肉を支えるように持ち上げ、そのまま5秒間キープ
- 指を離しても笑顔を保ち、さらに5秒間続ける
この動きを3〜5回繰り返すと、頬の引き締め効果が期待できます。
メイクによるカバー
メイクを活用したたるみカバーは、顔の印象を瞬時に引き締める便利な方法です。たとえば、気になる頬の位置にはシェーディングで影をつけ、引き締まった印象を演出できます。
シェーディングを耳の横から頬骨の下にかけて入れると、自然なリフトアップ効果が期待できます。
また、頬骨の高い部分にハイライトをのせて光を集めると、顔全体が明るく華やかに見えるのでおすすめです。
さらに、フェイスラインに軽くパウダーをのせることで、顔まわりがすっきりとします。
リフトアップ効果のある化粧品
ヒアルロン酸やコラーゲン配合の化粧品は、即効的なハリと弾力を与えてくれます。
真皮までしっかり浸透する成分を選び、水分と保湿効果をキープさせます。特に年齢とともに減少する細胞外マトリックスを補う働きのある製品がおすすめです。
頬のたるみが起きる原因
気になる頬のたるみには、さまざまな要因が関係しています。年齢とともに進行する自然な変化もあれば、生活習慣が影響している場合も。
たるみの原因を知ることで、効果的なケアや予防が可能になります。まずは、あなたのお顔のたるみの原因を見つめてみましょう。
コラーゲン・エラスチンの減少
肌の弾力を支える役割を果たしているのが「コラーゲン」と「エラスチン」です。コラーゲンは皮膚の骨組みとなり、肌の厚みや強度を支える役目を果たし、一方でエラスチンはその構造に柔軟性を与えて肌に弾力をもたらします。
これらのタンパク質は真皮層で線維芽細胞によって生成されますが、年齢を重ねるごとに少しずつ減少します。
また、加齢や紫外線、糖化などの影響で線維芽細胞の働きが弱まり、コラーゲンやエラスチンの生成も低下。その結果、表皮から真皮にかけてハリや弾力が失われ、靭帯が緩むことでたるみやシワの原因となります。
表情筋の衰えや習慣
表情筋は、笑顔やさまざまな表情を作る大切な筋肉。この筋力が低下すると、頬やマリオネットラインが深くなる原因になります。
特に、スマートフォンを見る際の下向きの姿勢や片側だけで食事をする習慣は、表情筋のバランスを崩しやすいです。
また、過度な緊張や運動不足も表情筋の衰えを促進するため、注意しましょう。
骨の萎縮や歪み
頬のたるみには、頬骨を含む顔の骨格の変化も大きく影響します。
加齢とともに骨密度が低下し、特に頬骨や顎の部位で骨の萎縮が進行するのです。これにより、本来の輪郭ラインが失われていきます。
また、普段の姿勢の悪さや噛み合わせの歪みは、顔の骨格バランスを崩し、たるみを助長する要因になるので注意しましょう。
脂肪の増加
年齢とともに、皮下脂肪の位置や量が変化していきます。若い頃は頬の高い位置にあった脂肪が、重力の影響で徐々に下がっていくことがあります。
また、急激なダイエットによる体重変動は皮膚の弾力性を低下させ、頬の内側から支える組織にダメージを与えることも。これらの変化が、たるみの症状を悪化させる原因となります。
以下の記事では、ブルドッグ顔に見える原因と解消法について解説していますので参考にしてください。
むくみ
リンパ液や血液の流れが滞ることで生じるむくみは、一時的なたるみの原因となります。特に睡眠不足や運動不足、食生活の乱れは、顔周りの血行を妨げ、老廃物の排出を遅らせます。
また、冷たい飲み物の取りすぎや、スマートフォンの長時間使用による姿勢の悪さも、むくみを引き起こす生活習慣の一つです。
肌の乾燥
肌の水分量が減少すると、表皮から真皮までさまざまな層でハリと弾力が失われていきます。
特にエラスチンやヒアルロン酸などの、肌の弾力を保つ成分が不足すると、乾燥によるダメージが蓄積します。
また、エアコンの効いた室内での長時間の作業や、過度な洗顔による肌のバリア機能の低下も、乾燥を通じてたるみを助長する要因となります。
頬のたるみを防ぐための生活習慣
頬のたるみは年齢とともに気になるサインですが、実は日々の生活習慣が影響していることをご存じでしょうか?
紫外線や乾燥といった外的要因に加え、睡眠不足や偏った食生活も肌の弾力を損なう原因となります。
続いては、頬のたるみを防ぐために見直したい生活習慣について詳しく解説します。ちょっとした習慣の改善が、美しいフェイスラインをキープする秘訣になるかもしれません。
正しい姿勢を意識する
スマートフォンやパソコン作業時の姿勢の悪さは、表情筋のバランスを崩す大きな原因に。特に下を向く姿勢が続くと、頬のたるみやマリオネットラインが目立ちやすくなります。
背筋を伸ばし、顎を引いて、画面は目線よりやや下にしましょう。首や肩の緊張を解きほぐすことで、顔周りの血行も改善できます。姿勢への意識はたるみ予防につながるのです。
バランスのとれた食事を心がける
コラーゲンの生成を促すビタミンCや、むくみ予防に効果的なビタミンB群、細胞の健康維持に欠かせないタンパク質をバランスよく摂取しましょう。
特に魚介類や大豆製品、緑黄色野菜を積極的に取り入れることが大切です。
また、よく噛んで食事をすれば自然と表情筋も鍛えられ、血行も促進。水分補給も忘れずに、内側からお肌をケアしていきましょう。
紫外線対策を徹底する
紫外線は、肌の老化を促進させる大きな要因です。コラーゲンやエラスチンの減少を加速させ、シワやたるみの原因となります。
日焼け止めは季節を問わず必須アイテムです。外出時は帽子や日傘も活用し、真皮層までしっかり守りましょう。
特に、口元や頬骨周りは紫外線の反射を受けやすい部位のため、こまめな塗り直しを心がけてください。
頬のたるみをいち早く改善したいときの施術
「頬のたるみをすぐにでも改善したい」と考える方には、プロによる施術が一つの選択肢です。たるみの改善にはさまざまな施術方法があり、リフトアップや肌のハリを取り戻す効果が期待できるものもあります。
続いては、たるみに悩む方が即効性を求める際に選ばれる代表的な施術方法について、特徴や効果、施術後の経過などを詳しくご紹介します。
施術の力を借りて、理想のフェイスラインに近づくための参考にしてください。
美容クリニック
即効性を求める場合、医師による専門的な施術が一つの選択肢です。たとえば、ヒアルロン酸注入は、気になる部分にボリュームを加えて顔のたるみをリフトアップし、若々しい印象を与えることが期待できる方法です。
HIFU(ハイフ)による超音波治療は、超音波エネルギーを照射することで肌の奥深くの組織に熱を与え、たるんだ肌を引き締めることが期待できる方法です。自然なリフトアップ効果を感じることができる場合もあります。
さらに、フェイスリフトは切開を伴う手術で、顔全体のたるみを根本から引き上げる方法として持続的な効果が期待できます。
これらの施術は、注射や超音波によるダウンタイムの少ないものから、切開を伴う手術まで幅広く、事前のカウンセリングで顔の状態や予算に合わせて最適な治療法を選択できるのも特徴です。
エステサロン
リンパマッサージや特殊な機器を使用したケアは、むくみの解消や血行促進を促します。施術を受けることで即時的な効果を感じることができる場合があります。
また、継続的なケアによって、持続的な効果が期待できます。表皮から内側の筋肉へアプローチし、リフトアップ効果を実感できるでしょう。
マッサージによるリラックス効果で、表情の緊張もほぐれます。まずは体験コースから始めるのがおすすめです。
小顔矯正
小顔矯正は、骨格や筋肉に直接アプローチする施術で、顔全体の歪みを改善し、表情筋を活性化させることができます。具体的には、頬骨周りや顎、口元、さらには鎖骨まで含めた総合的なケアを行い、フェイスラインをすっきりと整えられます。
施術では、手技で筋肉の緊張をほぐしたり、骨の位置を調整したりして顔全体のバランスを整えます。個人差はありますが、施術直後からフェイスラインがシャープに見え、引き締まった印象を実感しやすいです。
また、小顔矯正を受けるとリンパの流れが改善し、むくみの解消にも役立ちます。これにより、顔全体がすっきりと見えるだけでなく、肌の調子も整いやすくなるため、より健康的で美しい印象を与えることができます。
定期的に行うことで、顔の歪みやむくみを予防し、長期的な小顔効果の維持も可能です。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、頬のたるみやほうれい線は、肌だけに問題があるわけではなく、その下にある骨の変化が大きく影響していると考えています。こうした症状の改善に強い刺激を加えると、筋肉と皮膚の滑りを妨げ、かえってたるみを助長させる可能性があります。当サロンの施術では、やさしいタッチで骨格を本来あるべき位置へと整えていきます。
頬のたるみ改善に即効性を求めるときの注意点
頬のたるみを早く改善したいときには、即効性のある施術やケアが頼りになりますが、実はリスクや注意点も伴います。
効果を求めるあまり、自己流のケアや無理な施術を試みてしまうと、逆に肌トラブルの原因になることがあります。
続いては、即効性を求めるときに知っておきたい注意点です。短期間で結果を得たい場合でも、安心して効果を実感するためのポイントをぜひ参考にしてください。
即効性のある治療にはダウンタイムが必要な場合もある
フェイスリフトやHIFU(ハイフ)などの治療後には、腫れや内出血が生じる可能性があります。
また、ヒアルロン酸注入の場合でも、注入箇所に一時的な腫れや赤みが現れることがあります。これらの症状はダウンタイム(治療後の回復期間)として、体が治療の影響から回復する時間です。
ダウンタイムの長さや症状の程度は治療法や個人差によって異なりますが、施術後には数日から数週間の休養が必要となるケースは注意が必要となります。
そのため、治療を受ける前に医師と十分に相談し、ダウンタイムの予測や術後の注意点を確認しておくことが重要です。
無理なく回復できるように適切な治療計画を立て、十分な休養期間を設けるようにしましょう。
過剰なケアは逆効果になる可能性がある
即効性を求めるあまり、マッサージの刺激を強くしすぎたり、複数の施術を組み合わせすぎたりすることは危険です。皮膚や筋肉への過度な刺激はかえってダメージを与え、たるみの悪化を招くケースも。
特に表情筋のエクササイズは、適度な運動量を守り、休息を取りながら行うことが大切です。
肌の状態に合った方法を選ぶ
年齢や肌質、生活習慣によって、最適なケア方法は異なります。乾燥肌の方は保湿を重視し、むくみが気になる方はリンパケアを中心に行うのが効果的です。
また、老化の程度や皮膚の弾力性によって、施術の効果にも個人差があります。自分のお肌の状態をよく観察し、症状に合ったアプローチを選びましょう。
まとめ
頬のたるみ改善には、即効性のある施術から、毎日のセルフケアまでさまざまなアプローチがあります。自分のライフスタイルに合わせて、最適な方法を選んで取り入れることが、より効果的な改善へとつながります。
たとえば、忙しい日常の中でもできる簡単なエクササイズやマッサージ、質の良い睡眠への心がけも大切です。
もちろん、即効性のある治療法を取り入れることも一つの方法ですが、それだけではなく、日々の積み重ねが大きな差を生むこともあります。
小さなステップでも続けていけば大きな変化を感じられるはずです。自分に合った方法を見つけ、少しずつ前進していきましょう。