身体はそれほど太っていないのに、なぜか顔だけが太ると悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
顔太りの原因はむくみや脂肪、生活習慣などさまざまです。本記事では、顔太りを引き起こす要因と改善方法について紹介します。
顔だけ太るのはなぜ？
身体全体のバランスは変わらないのに、なぜか顔だけがふっくら太ってしてしまう。この現象にはさまざまな原因が潜んでいます。
むくみや脂肪の増加、筋肉のこわばりなど顔太りを引き起こす要因は複雑です。まずは、顔だけ太るメカニズムについて見ていきましょう。
顔のむくみ
顔のむくみは体内の水分バランスの乱れが原因で、特に塩分やアルコールの過剰摂取が影響します。むくみが起こると血行やリンパの流れが悪くなり、老廃物が排出されにくくなります。
長時間の同じ姿勢でいることや、運動不足もむくみを悪化させ、顔全体の印象に大きく影響します。
適切な水分摂取やリンパマッサージ、そして生活習慣の見直しが必要です。
脂肪太り
顔に脂肪が溜まる原因は、食事のカロリー摂取や運動不足があげられます。特に、表情筋をあまり使わない方は、フェイスラインの脂肪蓄積を招きやすいです。
脂肪太りの解消には、顔の周りの脂肪燃焼を促進するトレーニングや、全身を使った有酸素運動で代謝を高めましょう。
摂取カロリーよりも消費カロリーを増やすことで、痩身効果だけでなく顔の脂肪太りも防げます。
筋肉のこわばり
顔の筋肉がこわばると血液やリンパの流れが悪くなり、老廃物が蓄積されやすくなります。
特に、咬筋（こうきん）や表情筋が硬くなるとフェイスラインが崩れやすく、むくみやたるみの原因になります。
定期的な顔のストレッチやエクササイズ、マッサージを行えば、改善が見込めるでしょう。
筋肉の衰え
筋肉量が減少すると代謝機能が低下し、脂肪が蓄積しやすくなります。特に顔の表情筋が衰えると、フェイスラインが崩れてたるみの発生原因になります。
運動不足や加齢による筋力の低下が主な原因であるため、代謝アップが大切です。意識的に表情筋を使えば、リフトアップ効果や顔全体の引き締めが期待できます。
肌のたるみ
肌のたるみは、コラーゲンやエラスチンの減少により生じます。
コラーゲンは、皮膚や筋肉、骨などに含まれるタンパク質の一種です。肌のハリや弾力を保つ役割を担ってくれるコラーゲンですが、加齢とともに生成量が減少するため、肌のたるみやシワが現れやすくなります。
エラスチンは、コラーゲンと共に皮膚や血管の組織に存在し、弾力性を与える繊維状のタンパク質です。皮膚が伸縮する際に重要な役割を果たすエラスチンは、肌の柔軟性や弾力を保つために働きます。
たるみは顔を大きく見せる要因にもなるため、改善には保湿を重視したスキンケアや、リフトアップ効果のある美容アプローチも有効です。
適度な表情筋トレーニングや顔周りのケアを併せることで、フェイスラインの引き締めやたるみの改善が期待でき、相乗効果で見た目の印象がさらに良くなるでしょう。
ドライマウス
唾液の分泌が減少し、口が乾燥状態がドライマウスです。このドライマウスも、顔太りの原因となる場合があります。
特に耳の前下方に位置する唾液腺の詰まりは、顔のむくみと直結しています。具体的には、唾液の分泌が不足すると老廃物や余分な水分の排出が滞り、顔が腫れぼったくなってしまうのです。
この状態を改善するためには、こまめな水分摂取や、唾液の分泌を促すために飴をなめるなどが有効です。
顎関節を意識的に動かすことも重要で、咀嚼（そしゃく）や軽い顎のエクササイズで血行やリンパの流れが促進されます。
骨格のゆがみ
骨格のゆがみは顔太りを引き起こす原因のひとつです。特に顎や頬骨、首の骨格がゆがむと血行やリンパの流れが悪くなり、老廃物が外側に蓄積されて顔のむくみやシワの原因となります。
また、猫背や頬杖をつく姿勢がフェイスラインや二重顎を形成することもあります。左右のバランスを整えるためには、骨盤矯正や整体治療を受けることが推奨されます。
顔のむくみやたるみを改善し、身体全体のバランスがキープできるでしょう。
顔だけ太る人に多い特徴と生活習慣
顔だけ太る人に見られる共通の特徴と、その原因となる生活習慣を紹介します。顔の印象をスッキリさせたい方は、ぜひチェックしてください。
表情筋を使わない
表情筋をあまり使わないと、顔周りの筋肉が衰えるため、たるみやむくみの原因になります。
特にエラやフェイスラインがはっきりしなくなり、顔全体の印象がぼんやりしがちです。
そこで、顔の筋肉を日常的に動かすことを意識しましょう。血行が促進され、老廃物の排出や代謝の改善につながります。一番簡単にできるのは、笑顔を増やすことです。
塩分・糖質・脂質の過剰摂取
食事における塩分や糖質の過剰摂取は、体内の水分や脂肪を蓄積させ、むくみや脂肪太りの原因となります。
特に塩分の過剰摂取はリンパの流れに悪い影響を与え、老廃物や余分な水分の排出を阻害するため、結果、シワやむくみがより目立つようになるのです。
身体は口から取り入れる食べ物で形成されるため、外側からのケアだけでなく、内側からのアプローチも大切です。減塩やカロリーコントロールを心がけるとともに、筋トレや関節を意識した体操で筋肉量を維持しましょう。
過度な飲酒
過度な飲酒はアルコールの影響で体内の水分バランスが崩れ、むくみやすくなります。
特に顔はむくみが顕著に表れやすい部分です。アルコールの摂取は代謝の低下を招き、脂肪の蓄積も進みやすくなります。
顔太りを防ぐためには飲酒量を減らし、体内の代謝機能を維持することが大切です。水分をしっかり摂取し、アルコールの摂取後はリンパの流れを促すケアも行いましょう。
代謝を悪化させる姿勢
猫背や前かがみの姿勢は、顔への血流やリンパの流れを悪化させてむくみを誘発します。
筋肉のこわばりが増すと、顔周りのたるみやすい部分が強調される方も多くみられます。そのため、常に正しい姿勢を意識し、特に首や肩の筋肉の緊張を和らげてあげましょう。
血行が改善され、むくみやたるみが緩和される効果が期待できます。
睡眠不足や不規則な生活
睡眠不足や不規則な生活は、顔がむくんだり脂肪が溜まる原因になります。
特に、睡眠が足りないと代謝が悪くなり、体に水分や老廃物が溜まりやすくなるためクマも目立ちやすくなります。肌のハリも失われてシワやたるみも増えてしまい、全体的に顔の印象が悪くなりがちです。
このように、生活リズムが乱れると顔の筋肉の動きも鈍くなり、脂肪や水分が蓄積されやすくなります。
顔太りや肌のたるみを防ぐにはしっかりと睡眠を取り、規則正しい生活を送ることが大切です。バランスの取れた食事も顔痩せだけでなくお肌のケアに役立ちます。
運動不足
運動不足になると、全身の代謝が落ちて脂肪が燃えにくくなります。特に顔に脂肪がつきやすくなり、血行やリンパの流れが悪くなるため、老廃物がたまりやすくなります。結果、顔がむくんでしまうのです。
顔だけ太る気がするなら、全身の運動に加えて、顔の筋肉を動かすエクササイズやリンパマッサージを取り入れるのがおすすめです。軽い運動を毎日続けることで血行や代謝がよくなり、顔全体がスッキリ引き締まります。
こめかみや首周りのマッサージもリンパの流れを促進し、老廃物を排出する効果が期待できるため、むくみ解消に有効です。
セルフケアで顔だけ痩せるって可能なの？
「顔だけ痩せたい」と感じる人は少なくありませんが、実際にセルフケアでそれを実現することはできるのでしょうか？
顔太りにはむくみや脂肪の蓄積、筋肉のこわばりや衰えなど、さまざまな要因が絡んでいます。
それぞれに対して効果的なアプローチを取ることで、顔痩せを目指すことは可能です。しかし、正しい方法を知らなければ逆効果になることもあります。
続いては、顔太りの原因に焦点を当てつつ、顔痩せを目指すための具体的な方法を見ていきます。
狙った部位の皮下脂肪は減らしにくい
顔だけの脂肪を減らすのは難しいとされています。顔に限らず体の中で特定の部位の皮下脂肪だけを減らすことは難しく、全体の脂肪を減らすことで、結果的に顔の脂肪も落ちることが一般的です。
これは、運動や食生活の改善が全身の脂肪燃焼に影響を与えるためです。
特にカロリー摂取を抑えつつ有酸素運動を取り入れると、全身の代謝が上がり、顔のラインもすっきりしていくことが期待できます。
最近では、美容外科クリニックで脂肪吸引や脂肪溶解注射も部分痩せの方法として人気です。
むくみや筋肉の発達が原因なら可能性あり
むくみや筋肉の発達が顔太りの原因となっている場合は、セルフケアで改善する可能性があります。
むくみはリンパや血液の流れが滞っていることが原因となるため、定期的なリンパマッサージや血行を良くするエクササイズがおすすめです。
また、咬筋（こうきん）や表情筋の過剰な発達が顔を大きく見せる場合は、舌回しトレーニングはいかがでしょうか。次のステップで簡単に行うことができます。
- 唇をしっかり閉じる
- 上下の歯の外側の歯茎をなぞる
- 舌を大きく時計回りに回す
- 最初は2秒に1回のペースで回す
- 慣れてきたら3秒に1回のペースで回す
目安は20回ですが、慣れるまでは5回や10回でも問題ありません。続けることが大切です。
以下の記事では、舌回しエクササイズの基本的なポイントやリスクについて解説しますので、参考にしてください。
顔だけ太っている状態のセルフケア改善法
「顔だけ太っている」と感じる方でも、特定のセルフケアを実践することで、よりスリムなフェイスラインを手に入れられます。
ここでは、顔のむくみや脂肪の蓄積を解消するための、具体的な方法を紹介します。日常生活に取り入れて、見た目や肌を改善させましょう。
生活習慣の見直し
顔の脂肪やむくみを減らすためには、まず生活習慣の見直しです。
食事において塩分を控え、カリウムを含む食材を積極的に摂取することで、体内の水分バランスを整え、むくみの原因を取り除けるでしょう。
リンパマッサージ
リンパマッサージは、顔のむくみを解消するための非常に効果的な方法です。リンパの流れが悪くなると老廃物や余分な水分が体内に蓄積し、むくみを引き起こします。
そこで、鎖骨や首周りを中心に優しくマッサージして、リンパの流れを促進して老廃物の排出を助けます。特に朝晩の習慣として取り入れれば顔のむくみを軽減し、スッキリとしたフェイスラインが保てます。
ぜひ、手のひらを使ってやさしく押し流すようにマッサージしてみてください。
ホットタオルで血行促進
ホットタオルを利用した血行促進も、顔のむくみやたるみを改善するのに役立つ方法です。
温かいタオルを顔にあてることで血液の循環が良くなり、血行が促進されます。体内の老廃物や余分な水分が排出されやすくなり、むくみの解消につながります。
また、タオルの温度はややぬるめに調整し、肌に優しくあてるようにしましょう。これを朝晩のルーチンとして続ければ顔の血行が改善し、全体的な印象が明るくなるでしょう。
咬筋のマッサージ
咬筋（こうきん）、つまり噛む時に使う筋肉が発達していると、エラが張って顔が大きく見えやすいです。この問題を解決するためには、咬筋をリラックスさせるマッサージが効果的です。
指の腹を使って咬筋の部分をやさしく押し、筋肉をほぐしましょう。あまり力を入れず、リラックスした状態で行うことが重要です。
噛みすぎによる筋肉の緊張を和らげることでフェイスラインがスッキリし、よりシャープな印象を与えられるでしょう。
表情筋のトレーニング
表情筋のトレーニングは、顔の引き締めやリフトアップに有効です。
普段あまり動かさない顔の筋肉を意識的に鍛えることで、全体的な引き締まりやリフトアップ効果が期待できます。
たとえば「あいうえお」と口を動かす、唇を閉じたまま天井に向かってあごを突き出すなどの動作を取り入れてみてください。
顔全体が引き締まるとともに、たるみの改善にもつながります。毎日のルーチンとして続けることで顔の筋肉が活性化し、より若々しい印象が保てます。
顔太りをカバーするために工夫できること
顔のラインやむくみが目立つと、一日を楽しめないという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、顔太りをカバーするためのさまざまなテクニックは存在します。
ここでは、顔太りを効果的にカバーするための具体的な方法を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
メイクは立体感とメリハリを重視
顔太りをカバーするためには、メイクを活用して立体感とメリハリを意識することが重要です。シェーディングやハイライトを駆使して、顔の輪郭をシャープに見せる工夫をしましょう。
たとえば、頬骨の下やフェイスラインの側面にシェーディングを施すことで、自然な陰影が生まれ、顔全体のボリューム感が抑えられます。さらに、額や顎の中心部にハイライトを加えれば、顔の中心が引き立つ効果も。
これらのテクニックを駆使すれば顔の輪郭がよりスッキリとし、全体的に引き締まった印象がつくれます。
メイクの基本を押さえた後は自分にあった色味やアイテムを見つけて、自然な美しさを引き出しましょう。
ヘアスタイルにボリューム感を出す
ヘアスタイルも顔太りをカバーする重要なポイントです。
トップにボリュームを持たせれば顔の横幅が目立ちにくくなり、スリムな印象を与えることができます。
サイドに自然なふくらみを加えると顔全体のバランスが取れ、小顔効果がさらに高まります。前髪やサイドバングを使って顔周りをカバーするスタイルもおすすめです。
ヘアスタイルを変えることで新しい自分を発見し、顔太りをカバーするための最適なスタイルを見つけましょう。
顔だけ太っているのを効果的に解消する方法
最後に、顔太りを効果的に解消するための方法を紹介します。
ハイフやボトックス注射などの美容アプローチから、サロンでの小顔矯正まで、自分にあった方法で理想的なフェイスラインを手に入れましょう。
ハイフやボトックス注射などの美容アプローチ
美容クリニックでの施術として、ハイフやボトックス注射は、顔の太りを効果的に解消する方法として人気です。
ハイフは、超音波エネルギーを皮膚の深層に届け、コラーゲンの生成を促進することでリフトアップ効果を発揮します。たるんだ皮膚が引き締まり、若々しいフェイスラインが実現します。
ボトックス注射は、エラ部分の筋肉を緩めることで、顔の輪郭をシャープに整えます。筋肉の緊張が和らぐとエラの張りが軽減し、顔全体がすっきりとした印象になります。
サロンで小顔矯正を受ける
サロンでの小顔矯正も、顔の太りを解消するための有力な方法です。
専門の施術者によるマッサージや矯正により、顔周りの血行やリンパの流れが促進され、老廃物の排出がスムーズになります。顔の輪郭がスッキリし、よりシャープな印象を与えることが可能です。
プロから施術を受けると多くの場合、即効性が感じられます。多忙な現代女性にとって非常に魅力的な選択肢となるため、施術後はメンテナンスとして定期的にサロンを訪れることをおすすめします。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では全身の歪みを正すことで、骨格だけではなく血流やリンパ液を含む全身の細胞を正常に働かせるようにして、むくみを解消していきます。施術は呼吸に合わせて行い、自律神経を安定させながら行う優しい手法です。
まとめ
顔太りを効果的にカバーしたり解消するためには、さまざまなアプローチがあります。
まずは、自分にあった方法を見つけることが大切です。
セルフケアや生活習慣の見直しと合わせれば、さらに理想的なフェイスラインを手に入れることができます。
自信を持って日常を楽しむためにも、自分自身のケアを見つけましょう。
