のっぺりとした顔立ちに悩む方は少なくありません。立体感のない平面的な顔は、年齢以上に老けて見えたり、個性に乏しい印象を与えたりすることもあります。
しかし、その原因を理解して適切なケアを取り入れれば、魅力的な小顔美人も夢ではありません。
この記事ではのっぺり顔の原因を探り、立体感のある美しい顔立ちを手に入れるためのポイントを紹介します。自分の顔に立体感がないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
のっぺり顔の原因と特徴
顔に立体感がなく平坦でぼやけた印象を与えるのっぺり顔を、コンプレックスに感じている方は少なくありません。
原因には遺伝的な要素も含まれますが、年齢や生活習慣も大きく影響します。まずはのっぺり顔の特徴や原因と簡単にできるメイクテクニックを紹介します。
頬のくぼみやたるみ
頬のくぼみやたるみは、顔全体にのっぺりとした印象を与える大きな原因です。
どうしても加齢による筋肉の衰えやむくみによって、フェイスラインのメリハリが失われて立体感が減少することがあります。このタイプの悩みを解消するためには、まずメイクで陰影をつけることが重要です。
シェーディングやチークを使って頬骨のラインに沿った自然な陰影を作り、顔の中心に向けてハイライトを入れる方法がおすすめです。
顎が引っ込んでいる
顎が引っ込んでいる場合、顔全体のバランスが崩れてフェイスラインがぼやけた印象を与えることがあります。日本人に多いこのタイプの顔立ちは、のっぺりと平面的に見えることが特徴です。
顎のラインを強調するためには、シェーディングで鼻筋や顎のラインに陰影をつけ、正面からも横顔からも立体感を出すのがポイントです。
たとえば、顎の中心にハイライトを少し入れるとナチュラルに高さがアップし、顔全体のバランスが整います。
フェイストレーニングやストレッチも顎周りの筋肉を引き締め、自然なラインをキープするために有効です。
頬骨が低い
頬骨が低いと顔に立体感がなく、のっぺりとした印象を与えやすくなります。このような悩みをカバーするためには、チークやシェーディングを駆使して頬骨に高さを与えることがポイントです。
まず、頬骨の部分にパウダーチークをふんわりと入れ、その上にハイライトを重ねることで立体感が強調されます。また、フェイスラインにシェーディングを入れることで、顔全体の骨格を引き締め、メリハリもつけられます。
眉毛の位置やアイメイクも頬骨を引き立てるための重要なテクニックとなりますので、ぜひ一度お試しください。
口元が突出している
口元が突出していると顔のバランスが崩れ、のっぺり感が強調されやすくなります。このコンプレックスをカバーするためには、口元の印象を抑えつつ、ほかのパーツに目を引かせることが重要です。
たとえば、アイメイクや眉毛を強調したメイクを施し、まつ毛をしっかりとカールさせてみましょう。目元にメリハリをつけることが可能です。
また、鼻筋にハイライトを入れ、シェーディングでフェイスラインを引き締めることで、小顔効果も期待できます。
あまりに口元が突出していると感じる方は、歯並びの影響も考えられるため、矯正を視野に入れて歯科医やセラピストに相談するとよいでしょう。
フェイスラインがぼやけている
フェイスラインが曖昧だと顔全体がのっぺりした印象になり、特に横顔が間延びして見えがちです。これを解決するためにも、シェーディングやハイライトがおすすめです。
特に、顎や生え際にシェーディングを入れて鼻筋や頬骨の部分にハイライトを置くことで、立体感のある小顔イメージを演出できます。顔の輪郭にメリハリをつけるテクニックをマスターし、ぜひ日々のメイクに取り入れてください。
また、むくみを改善し、フェイスラインを引き締めるためには、フェイスマッサージやストレッチが重要です。ぜひチェックしてください。
目が奥二重や一重
奥二重や一重の目はのっぺりとした平面的な印象を与えがちですが、アイメイクの工夫次第で立体感をアップさせることができます。
たとえば、アイシャドウのグラデーションやパール入りのカラーを使って、まぶたに陰影をつけることで目元が華やかになり、全体の印象が引き締まります。
また、アイラインを目尻に向けて引くと、目元を自然に大きく見せることが可能です。
マスカラやまつ毛エクステなども奥行きのある魅力的な目元を演出することができるため、ぜひチャレンジしてみましょう。
のっぺり顔を加速させるNG生活習慣
私たちの日常生活の中にも、のっぺり顔を悪化させる要因が潜んでいます。
たとえば、以下のような習慣が代表的です。
- 長時間のスマホやパソコンの使用
- 前かがみになりがちな姿勢
- 栄養が偏った食生活
- 顔を触る癖
これらの習慣は顔の筋力を弱めたり、むくみを助長したりするため、のっぺりとした顔つきがさらに強調されてしまいます。
それぞれの生活習慣がどのようにのっぺり顔を加速させるのか、確認していきましょう。
スマホやパソコンの長時間使用
スマホやパソコンの長時間使用は、のっぺり顔の大きな原因の一つです。前かがみの姿勢になり、顔全体が下に引っ張られるため、フェイスラインがぼやけてしまいます。
特に、頬骨の位置が低く見えたり頬のたるみが加速したりすると、平面的でメリハリのない印象になりがちです。
日常的な姿勢の悪さ
姿勢の悪さも顔にのっぺりとした印象を与える原因となります。
猫背や首が前に出る姿勢では、顔の骨格が強調されず、フェイスラインや輪郭がぼやけてしまいます。このような悩みを解消するためには、まず正しい姿勢を意識することが大切です。
姿勢が悪い方は、知らず知らずのうちに背中を丸めがちです。自分では正しく座っているつもりでも、実際は猫背になっていることがよくあります。良い姿勢を保つには、単に顎を引いて背筋を伸ばすだけでは不十分です。
大切なのは、椅子にしっかりと腰掛け、膝が直角になるような位置で座ることです。これにより自然と背筋が伸び、美しい姿勢を維持することができるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、顎の筋肉が発達しすぎて顔全体にのっぺりとした平面的な印象を与えることがあります。この癖を改善しないと、フェイスラインが四角くなり、輪郭がぼやけてしまいます。
さらに、この習慣は見た目の問題だけでなく、健康面にも悪影響を及ぼすおそれも。長期間続くと、顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こし、顎の痛みや頭痛、耳鳴りなどの症状が現れることがあります。
この癖を改善するためには、まず自覚することが重要です。ストレス管理や睡眠の質の改善、マウスピースの使用などが効果的な対策として挙げられます。
また、顎のマッサージや顔のストレッチを行うことで、緊張した筋肉をほぐすことも可能です。
口角が下がっている
口角が下がっていると顔全体が地味でのっぺりとした印象になりやすく、年齢とともにたるみも目立ちやすくなります。
口の周りには「口輪筋(こうりんきん)」という筋肉があり、これが衰えると口角が自然に下がりやすくなります。
口輪筋を鍛えるエクササイズとして、口角を上げた状態で「い」と「う」を交互に繰り返す口元トレーニングが有名です。
さらに、鏡を見て意識的に口角を上げる習慣をつけることも重要です。普段から表情に気をつけることで、のっぺり顔の改善だけでなく、全体的に明るく若々しい印象を与えられます。
口呼吸をしている
顔全体のバランスを崩し、のっぺりとした印象を強めてしまう原因には、口呼吸も挙げられます。
口呼吸が習慣化すると、口元やフェイスラインに余白が生まれ、顔が間延びして見えることがあります。この悩みをカバーするにはまず鼻呼吸を意識し、顔の筋肉を正しい位置でキープすることが重要です。
口呼吸は美容上の問題だけでなく、健康面にもさまざまな影響を及ぼします。
口呼吸は口腔内の乾燥を引き起こし、虫歯や歯周病のリスクを高めます。また、空気が鼻腔を通過せずに直接口から入るため、体内に入る空気の加湿や浄化が十分に行われず、呼吸器系の問題を引き起こす可能性もあるのです。
さらに、口を開けて寝ることで、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。
日中の疲労感や集中力の低下につながる原因となるため、口呼吸の改善は非常に重要です。まずは日中、意識的に鼻呼吸を行うよう心がけましょう。
のっぺり顔を目立たなくするセルフケア
のっぺり顔を目立たなくするためには、毎日のセルフケアが鍵になります。
メイクテクニックだけでなく、顔全体の血行を促進するフェイスマッサージやストレッチもおすすめです。
続いては、のっぺり顔に悩む方必見の簡単にできるセルフケアを紹介します。
舌のトレーニング
舌のトレーニングは、フェイスラインや小顔効果に大きく影響を与えます。舌の位置が正しくないと、顔全体がのっぺりとした平面的な印象になりやすく、特に口元や頬骨周りに余白が生じてしまうからです。
そこで、舌の筋肉を鍛えることが重要になります。方法は次のとおりです。
発声エクササイズ
日に3回、朝・昼・夜に行うこの簡単な口の体操は、顔の筋肉をしっかり動かすのに効果的です。
- 口を大きく開いて「あーいーうー」と声に出す
- 最後に思い切り舌を下に伸ばして「べー」と発生する
これを10回繰り返すことで口周りの筋肉をバランスよく鍛えられます。
口腔内マッサージ運動
この体操は、顔の筋肉をリラックスさせながら、同時に口腔内の健康を促進します。
- 唇を軽く閉じた状態で始める
- 舌を使って上下の歯の外側にある歯茎を丁寧になぞる
- 時計回りに大きな円を描くように動かす
ゆっくりとしたペースで行うのがポイントで、始めは2秒に1回のペースで回しましょう。
慣れてきたら3秒に1回のペースまでゆっくりと動かすようにします。この動きを続けることで顔の筋肉のバランスが整い、顔全体の緊張緩和も期待できます。
首や肩周りのストレッチ
日々のストレッチは、のっぺり顔を防ぐための鍵となります。首や肩周りの筋肉が緊張すると、フェイスラインがぼやけ、輪郭が不明瞭になります。
特に、肩こりや姿勢の悪さが原因で顔にたるみが出やすい傾向にあるため、首や肩のストレッチは重要です。
以下に紹介するストレッチは、デスクワークの合間でも実践可能です。各ポーズを15秒から30秒程度維持し、急な動きは避けて体の反応に注意しつつ行いましょう。
首筋ストレッチ
- リラックスした姿勢で立つか座る
- 左手を自然に下げたまま、右手を使って左側の頭部を優しく支える
- 頭を右斜め前方にゆっくりと傾けていく
- 心地よい伸びを感じる位置でキープし、その後反対側も同様に行う
首前面ストレッチ
- 両手を軽く組み、親指が鎖骨に触れるように胸の上に置く
- ゆっくりと首を右に45度傾ける
- その位置から、さらに左に45度回転させる
- 同じ動きを反対側にも行い、首の前面全体をストレッチする
これらの簡単なストレッチを日常に取り入れることで、肩こりや首のこりを和らげ、リフレッシュした気分で過ごせるでしょう。
耳や頭皮のマッサージ
耳や頭皮のマッサージは血行を促進し、顔全体のむくみを解消することで、のっぺりとした顔の印象を改善します。
頭皮が固くなると顔のパーツが重たく見え、平面的な顔立ちになりがちです。そこでおすすめなのが、耳や頭皮のマッサージです。
まず頭皮マッサージから始めましょう。指の腹を使って頭皮全体を円を描くように優しくマッサージします。特に後頭部と側頭部を重点的に行うことで、顔の筋肉の緊張をほぐすことができます。
次に耳のマッサージです。耳たぶから始めて、耳の外周に沿って上に向かってマッサージします。耳の裏側も忘れずに行いましょう。特に耳たぶのマッサージは自律神経を整える効果が期待されます。
これらのマッサージは1日2回、朝と夜に5分程度行うのが理想的です。継続することで、顔のむくみ解消だけでなく、肩こりの緩和や目の疲れの軽減にも効果が見込まれます。
顔の形に合うヘアスタイル
顔の形に合ったヘアスタイルは、のっぺり顔をカバーし、フェイスラインにメリハリを与える重要な要素です。特に前髪や生え際のデザインは、顔全体の印象を大きく左右します。
日本人の顔立ちは平面的になりがちですが、髪型を工夫することで顔の輪郭がはっきりし、立体感がアップします。
たとえば、エアリー感のない前髪は平坦な顔を際立たせるため注意です。顔の輪郭に沿ったヘアスタイルや前髪を少し斜めにカットすると、自然な小顔効果が得られます。
また、メイクとヘアスタイルのバランスも大切です。ヘアが顔にかかる部分には軽めのシェーディングを入れ、フェイスラインを際立たせましょう。
立体感を出すメイク
のっぺり顔を改善し、立体感を出すメイクには、シェーディングとハイライトが欠かせません。鼻筋や頬骨にハイライトを入れて高さを強調し、フェイスラインや頬骨下にシェーディングを入れることで、顔全体にメリハリが生まれます。
特に目元には、アイシャドウのグラデーションやアイライナーを工夫して、まぶたに立体感を持たせましょう。
パウダーやブラシの使い方次第で、平面的に見えがちな顔立ちでも自然な陰影を作り出すことができます。また、眉毛や口元にもしっかりと陰影をつけると、全体的に引き締まった印象になります。
のっぺり顔を改善するための方法
のっぺり顔を根本から改善したいなら、小顔矯正や美容クリニックでの施術も一つの選択肢です。
小顔矯正
小顔矯正は、フェイスラインを整え、のっぺり顔を改善する効果的な方法の一つです。顔の筋肉や骨格にアプローチし、立体感のある顔立ちへと導くことができます。
特に、顔の中心線に沿って歪んだラインを整え、頬骨や顎周りのバランスを調整することで、Eライン(鼻先から顎にかけての理想的な横顔のライン)が強調されます。Eラインが整うと、顔全体の余白が減るだけでなく輪郭もシャープになるため、小顔効果がアップします。
また、小顔矯正では自然な立体感を出すために、顔のパーツごとのバランスにも注目します。特に頬やフェイスライン周りにメリハリを加えることで、平面的な印象を緩和し、引き締まった印象の顔立ちに仕上がります。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、お顔のバランスを整えるのも足の指から施術を行う全身施術です。身体のパーツ一つひとつを丁寧に揃えていくことで、顎関節部の歪みの元になっている土台部分からアプローチします。お顔全体の歪みを取り、シンメトリーに近づけ、中顔面の短縮を行い、結果的に整形級の小顔整顔を実現しています。
美容整形
美容整形は、のっぺり顔を根本的に改善する選択肢です。
ヒアルロン酸や脂肪注入、フェイスリフトなどの施術によって、顔の特定の部分にボリュームを持たせたり、フェイスラインを引き上げたりすることで立体感が強調できます。
特に、鼻筋や頬骨に高さを持たせる施術は平面的な印象から脱し、メリハリのある顔立ちが手に入ります。
美容整形はメイクでは改善しきれない骨格の問題や、たるみを取り除くために効果的な手段です。
たとえば、頬や顎のラインに余分な脂肪を除去し、フェイスラインをシャープに仕上げることも可能です。
また、切開せずに顎に糸を挿入し、顎を前方に引き上げてボリュームを出せば美しいEラインも手に入るでしょう。
歯科矯正
歯科矯正は顔のバランスを整えるための効果的な方法であり、特に口元のラインを調整することで、のっぺり顔の印象を改善します。
歯並びが悪いと口元が突出したり、フェイスラインがぼやけたりする原因になります。しかし、歯科矯正によって整った歯並びは口元全体を引き締め、フェイスラインがシャープになるため、小顔効果が期待できるのです。
歯並びが整うことで口元の余白が減り、顎や頬のラインがすっきりします。また、正しい歯並びは口呼吸の改善にもつながり、顔全体の健康とバランスを保つためにも重要です。
まとめ
のっぺり顔は、骨格や生活習慣、メイクの方法などさまざまな要因によって生じることがありますが、改善するための手段は多岐にわたります。
小顔矯正や歯科矯正、美容整形などの専門的なアプローチから、日々のセルフケアやメイクの工夫まで、立体感のある顔立ちを目指す方法は豊富にあります。
鍵となるのは、あなた独自の魅力を引き出す方法を見つけることです。それは単なる外見の変化だけではなく、内面からの自信を育む過程でもあります。毎日の小さな努力が、やがて大きな変化となって現れるでしょう。
正しい知識を持って毎日のケアを続けることでのっぺり顔にさよならをし、自信を持って新たな自分を楽しんでください。