エラボトックスはボツリヌストキシン製剤をエラに注入し、張りを解消して小顔効果が期待できる人気の施術です。
しかし「老けて見える」「思った仕上がりと違った」といった声も耳にします。せっかく施術を受けるなら、後悔のない結果を得たいですよね。
この記事では、エラボトックスで老けて見える理由や、施術前に知っておくべきポイント、対策方法を詳しく解説します。
エラボトックスで老ける可能性があるのはなぜ?
エラボトックスは顔の筋肉を緩めることでフェイスラインをスッキリさせる施術ですが、やり方によってはかえって老けた印象を与えてしまうこともあります。
まずは、エラボトックスで老け見えする原因を詳しく見ていきます。
頬がこける
エラボトックスの施術後、咬筋(こうきん)が収縮してエラの張りが抑制されることです。
小顔効果が得られる一方、頬の脂肪や皮膚の支えが減少して頬がこけることがあります。特に、もともと皮膚が薄い方や、エラの筋肉が発達している方は影響を受けやすいです。
頬がこけると輪郭がシャープになる反面、年齢より老けた印象を与えることもあります。こうした状態を防ぐためには適切な頻度で施術を受け、ボトックスの量を調整してもらう必要があります。
たるみが目立つ
エラボトックスを受けた後に、フェイスラインのたるみが目立つ場合があります。
エラの筋肉が急激に縮小することで皮膚や脂肪の支えが減少し、重力の影響を受けやすくなるためです。
特に、年齢を重ねた方やもともと皮膚が薄い方は注意が必要です。リフトアップ施術との併用や美容皮膚科での適切なカウンセリングを受け、バランスの取れた仕上がりを目指しましょう。
エラが元に戻る
エラボトックスの効果は一時的であり、通常3〜4ヶ月で持続期間が終わると筋肉が再び発達し、エラが元に戻るといわれています。
これを防ぐには、定期的に施術を受けることが理想的です。ただし、過度に繰り返すと副作用のリスクもあります。そのため、医師と相談しながら適切な間隔で行うことが重要です。
エラの張りを抑えつつ自然なフェイスラインを維持するために、施術の度にボトックスの量を調整することも有効な方法です。
噛みづらさが生じる
エラボトックスは咬筋の動きを抑制するため、施術後に一時的な噛みづらさを感じることがあります。
特に、強く咬みしめる癖がある方や歯ぎしりがひどい方は影響を受けやすいでしょう。
食事の際に違和感を覚える場合は、無理に硬いものを噛もうとせず、時間とともに慣れていくのを待つようにしましょう。
数週間で症状は改善しますが、長期間続く場合は美容外科で診察を受けてください。
エラボトックスで老けて見えやすい人の特徴は?
すべての方がエラボトックスで老けて見えるわけではありません。
しかし、もともとの骨格や肌質によっては施術後に「思っていた仕上がりと違う」と感じるケースもあります。
ここでは、エラボトックスで老け見えしやすい方の特徴を紹介します。
もともと皮膚が薄い
もともと皮膚が薄い方はエラボトックスによって急激に筋肉のボリュームが減ると、たるみや頬のこけが目立ちやすくなります。
特に、脂肪が少ない骨格の方はエラ部分の筋肉が収縮することで頬骨の位置が強調され、シャープな輪郭になりすぎるケースもあります。
施術前に専門医師と十分にカウンセリングを行い、ヒアルロン酸の併用や適度なボトックスの量を調整することで、理想の仕上がりに近づけるでしょう。
頬がコケている
もともと頬がこけている方がエラボトックスを受けるとさらに顔のボリュームが減少し、老けた印象になりやすいです。
特に、皮膚が薄く脂肪が少ない方は影響を受けやすいため、適切なボトックスの量を調整することが重要です。
また、美容皮膚科でのリフトアップ治療を組み合わせることで、バランスの取れたフェイスラインを維持しやすくなります。
頬骨の位置が高い
頬骨の位置が高い方はエラボトックスの影響でエラの筋肉が減少すると、相対的に頬骨がより目立ちやすくなります。その結果、輪郭のバランスが崩れ、かえって不自然な印象を与えるおそれがあるので注意です。
このような場合はボトックスの量を適切に調整し、必要に応じてヒアルロン酸を頬に注入することで、自然な仕上がりに近づけられます。
施術前に経験豊富な医師と十分なカウンセリングを行い、慎重に検討しましょう。
加齢の影響を受けやすい
加齢とともに皮膚の張りや弾力が低下すると、エラボトックスの施術による影響が大きくなることがあります。
特に、もともと皮膚が薄い方やフェイスラインのたるみが気になる方は、ボトックスの施術だけでは理想的な仕上がりを得ることは容易くありません。そのため、エラボトックスとリフトアップ施術の併用を検討しましょう。
エラボトックスを続けるデメリットは?
エラボトックスは繰り返し施術することで効果を持続できますが、続けることで生じるデメリットもあります。
ここでは、エラボトックスを継続することで起こり得るデメリットを解説します。
抗体ができて効きにくくなる
エラボトックスの施術を繰り返すことで、体内に抗体ができて薬剤が効きにくくなる可能性があります。
特に、頻繁にボトックスを注入すると免疫システムが反応し、ボトックスの効果を抑制することがあります。
このようなケースを防ぐためには、適切な施術間隔を守り、計画的に施術を進めることが重要です。
顔のこわばりや表情の不自然さ
エラボトックスは咬筋の収縮を抑制するため、過剰に注入すると表情筋の動きが制限され、顔のこわばりや不自然な表情になることがあります。
特に、輪郭のバランスが崩れたり、笑ったときに違和感を覚えたりするケースもあります。このようなリスクを避けるためには経験豊富な美容外科の医師に相談し、適切な量で施術を受けましょう。
内出血や腫れの可能性
ボトックスの施術では注射を行うため、内出血や腫れが発生する可能性があります。
特に、皮膚が薄い方や血行が良い状態の方は、内出血しやすい傾向にあります。そのため、施術当日はアルコールや激しい運動を控え、メイクをする際も患部を強くこすらないよう注意しましょう。
内出血や腫れは一時的なものなので、数日から1週間ほどで自然に改善します。
感染のリスクがある
エラボトックスの施術は注射による治療であるため、感染のリスクがゼロではありません。
使用する器具が清潔でなかったり、施術後に適切なアフターケアを行わなかったりすると、感染症を引き起こす可能性があります。
感染が疑われる場合は皮膚の糸を抜去したり、内服薬や抗生剤点滴を投与したりする治療が必要になります。
感染の兆候が見られた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
そもそもエラボトックスで得られる効果は?
エラボトックスはエラの張りを和らげ、小顔に見せる効果が期待できる施術です。
しかし、「どのくらいの効果があるの?」「どんな仕組みで効くの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、エラボトックスの基本的なメカニズムや具体的な効果について解説します。
小顔効果
エラボトックスは、咬筋の張りを抑制することでフェイスラインをすっきりさせ、小顔効果を得られる施術です。
特に、 咬筋が発達している方におすすめで、輪郭をシャープに整えられます。
ただし、骨格や脂肪の量によって仕上がりには個人差があるため、事前のカウンセリングで理想のフェイスラインを相談してください。
シワ・たるみの軽減
エラボトックスは咬筋の過剰な動きを抑えるため、エラ周辺のシワやたるみの軽減につながることがあります。
しかし、過度に筋肉が収縮しなくなると、かえって皮膚がたるんで見えるケースもあるため、施術の際はバランスを考慮しましょう。
肌質の向上
エラボトックスを受けると、肌の張りやハリ感がアップしやすくなります。特に咬筋の緊張がほぐれることで血流が良くなり、肌のトーンが明るくなるケースもあります。
ただし、肌質改善を目的とする場合は、美容皮膚科でのスキンケア治療との併用がおすすめです。
エラボトックスの効果が出るまでの期間と持続時間
エラボトックスを受けた後、すぐに効果を実感できるわけではありません。
また、一度の施術で永久的な効果が続くわけではなく、定期的なメンテナンスが必要です。
ここでは、エラボトックスの効果が現れるまでの期間や、持続時間の目安について説明します。
効果が実感できるまでの期間
エラボトックスの効果は、施術直後に即座に表れるわけではありません。注入後、1~2週間ほどで徐々に筋力が弱まっていくため、多くの方が「顎まわりがすっきりしてきた」と感じ始めるのは施術後2~3週間目あたりです。
ただし、個人差が大きく、体質や生活習慣、注入量などによっては1ヶ月ほどかかるケースもあります。
また、筋肉のボリュームが顕著に大きい場合は、複数回の施術を重ねることでより明確な変化が得られることがあります。
持続する期間の目安
エラボトックスの効果が安定してから持続する期間は、一般的に3~4ヶ月ほどとされています。中には半年程度効果を感じる方もいますが、筋肉の回復力や噛みしめの習慣、生活スタイルによって差があります。
効果が薄れてくると、再びエラの張りが気になり始めるため、定期的な再注入が必要となる場合があります。
また、効果の持続期間を長くするには、硬い食べ物を避ける、食いしばりや歯ぎしりの癖を改善するなどの対策を行いましょう。
エラボトックスで老けたと感じにくくする方法
エラボトックスの施術後、「思っていたよりも老けて見える…」と感じることは避けたいですよね。
エラボトックスは手軽に輪郭をすっきりさせられる一方、筋肉の働きを抑えすぎると頬や口元周辺のたるみが目立ち、老け見えにつながることがあります。
特に咬筋は顔の下半分を支える重要な筋肉のため、過度な注射や頻繁な施術は注意が必要です。
適度な頻度で施術を受ける
エラボトックスは効果が切れてくると筋力が回復し、再びエラの張りが気になるため、定期的な施術が求められます。
しかし、あまり短いスパンで繰り返し注入すると、咬筋が過度に萎縮してしまい、頬のふくらみや脂肪とのバランスが崩れて「老け見え」が強調される場合があります。
個人差はありますが、一般的には3~4ヶ月以上の間隔を空け、筋肉の状態や咬み癖の変化を見極めながら施術を受けることが必要です。
ボトックスの量を調整する
ボトックスの量が多すぎるとエラの筋肉が過度に萎縮し、頬がこけたり、たるみが目立ったりするリスクがあります。
皮膚が薄い方や元々エラの張りが少ない方は適切な量を見極めることが重要です。そのため、初回の施術では少量から始め、経過を見ながら調整していきましょう
ボトックスの注入量が多すぎると、咬筋がほぼ使われなくなり、顎周りのフェイスラインだけでなく、頬や口元の肌のハリにも影響が出ることがあります。
人によって筋肉の大きさや嚙み締めの程度は異なるため、一律の量ではなく、担当医と相談しながら最適な注入量を見極めることが大切です。
また、強い食いしばり癖がある場合は、顎や姿勢全体のケアを並行するのがおすすめです。
エラボトックスとほかの施術の併用
エラボトックスは、短期間である程度の変化を得られる反面、筋肉の働きを抑制するため噛み合わせへの影響や、繰り返し注射によるリスクなどが懸念される場合があります。
こうしたメリット・デメリットを踏まえ、併用する施術の選び方やタイミングが重要となります。
ここでは、リフトアップ系の施術と組み合わせるケースと、薬剤を使わず小顔矯正を検討するケースに着目し、施術を選ぶ際に知っておきたいポイントを整理します。
リフトアップ施術との併用を検討する
エラボトックスと相性が良いとされるのが、糸リフトやHIFU(ハイフ)などのリフトアップ施術です。
エラ部分のボリュームを減らしつつ、頬やフェイスラインを同時に引き上げるため、よりシャープな輪郭を目指すことが可能になります。
ただし、施術の順番やダウンタイムを考慮せずに併用すると、腫れや炎症などのリスクが高まる恐れがあります。
また、顔の左右差が大きい人の場合、リフトのかかり具合に偏りが出やすくなる点にも注意が必要です。
薬剤を使わず小顔矯正を試す
エラボトックスによるリスクが心配な方には、小顔矯正がおすすめです。
小顔矯正は左右の顔のバランスを整えながら、無意識のうちに緊張している顔の筋肉をほぐしていく施術です。顔から頭、首元まで凝り固まった筋肉にしっかりアプローチし、浮腫みを解消します。
エラボトックスが神経に作用して筋肉の動きを抑制するのに対し、小顔矯正は手技による施術であるため、薬剤を使わないという安心感があります。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、足元から頭蓋骨に至るまで全身をチェックし、顎の突出やエラ張りの原因になっている土台部分を修正します。呼吸と連動して関節や筋肉を動かすため、痛みやダウンタイムもほとんどなく、より自然で持続性のある小顔効果を期待できます。薬剤ではなく身体の本来の機能を引き出すことで、負担なく美しいフェイスラインを目指せます。
エラボトックスに関するよくある質問
エラボトックスに興味はあるものの「失敗したらどうするの?」「一回だけでも効果はある?」など、不安や疑問を感じている方もいらっしゃるでしょう。
最後にエラボトックスに関してよくある質問を取り上げました。それぞれの疑問にお答えしますので、事前に回答内容を押さえておきましょう。
まとめ
エラボトックスは、小顔効果を得られる一方で、施術方法や個人の体質によっては「老けた印象」を与えることがあります。
しかし、適切な頻度で施術を受けたりボトックスの量を慎重に調整したりすれば、不自然な仕上がりやたるみ防止は可能です。
そのため、事前に信頼できるクリニックでカウンセリングを受け、医師としっかり相談しながら施術を進めましょう。適切なケアを行い、理想のフェイスラインを手に入れてください。