笑うと頬が盛り上がり、まるでアンパンマンのようになってしまう顔に悩みを抱えていませんか。
頬の盛り上がりが気になって、思い切り笑うことをためらってしまう方もいるようです。笑顔はコミュニケーションの基本です。自信を持って笑いたいですよね。
本記事では、笑ったときに頬が盛り上がる原因と、アンパンマン顔を矯正するための方法をご紹介します。
笑うと頬が盛り上がる原因は?
笑うと頬が盛り上がるのは、誰にでも起こり得る自然な現象ですが、その原因についてはあまり知られていません。
多くの人が、笑顔の際に頬が盛り上がることを可愛らしい特徴と感じる一方で、人にとっては気になるポイントとなることも。
笑顔の美しさや自信に関わるこの現象の背後には、どのような要因が存在するのでしょうか。まずは、笑うと頬のお肉が盛り上がる原因を解説します。
脂肪の蓄積
頬には2種類の脂肪が存在します。浅い部分に位置するメーラーファットと、深い層に位置するバッカルファットです。
メーラーファットは目の下の頬骨から、ほうれい線にかかる部分の皮下組織に存在する逆三角形型の脂肪の塊で、「アンパンマンのほっぺ」と表現されることがあります。
一方、深層にあるバッカルファットは、頬の内側に位置する脂肪の塊で、遺伝や体質によりその量が異なります。
これらの脂肪が頬が盛り上がる原因となることもありますが、ダイエットで減らすのは相当の努力が必要です。そのため、脂肪除去が改善方法として選ばれることもありますが、除去し過ぎると老け顔の原因になりやすいため注意も必要です。
骨格の影響
頬骨の構造には「頬骨体部」と「頬骨弓部」という2つの骨が関わっており、これらの骨の大きさや突出の仕方で頬の盛り上がり具合が変わります。
- 頬骨体部:笑うと盛り上がり、斜めから見ると前方に突き出して見える部分
- 頬骨弓部:横に広がり、こめかみよりも外側に広がっている部分
骨格は遺伝によって影響されることが多いです。両親ともに頬骨が目立つ場合、子どもも成長とともに頬骨が出てくる可能性が高くなります。
顎が歪んでいる
左右の顎関節がアンバランスだと、笑ったときに頬が盛り上がりやすくなります。これは、顎の位置が顔全体の筋肉や皮膚の配置に影響を与えるためです。
顎に悩みがある方は、整体サロンなどで緊張した筋肉を緩和させる施術がおすすめです。顎周辺の筋肉のバランスが整い、歪みの改善が期待できます。
歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の肥大
筋肉の張りも、頬の肉が厚く見える原因の一つです。
たとえば、食いしばりや歯ぎしりの癖がある人は、頬の横にある咬筋が慢性的に緊張し、張っている状態になります。
この咬筋が常に緊張していると、筋肉が硬くなり、頬が厚く見えるようになります。むくみも発生しやすくなるため、頬の肉がさらに厚く見える悪循環に陥るのです。
老廃物の蓄積やむくみ
顔がむくんでいると、頬が盛り上がって見えます。むくみは、水分や塩分の摂り過ぎや、体質によるものですが、通常一時的なものです。
しかし、頬の肉だけが目立つ場合、むくみではなく脂肪が原因である可能性も考えられます。むくみか脂肪かを判断するには、まず体重の変化を確認してみてください。体重が増えている場合、顔の脂肪も増えている可能性があります。
皮膚がたるんでいる
たるみも頬の肉が厚く見える原因の一つです。加齢に伴い顔の筋肉が衰えると、筋肉が皮膚や脂肪を支えきれなくなります。皮膚や脂肪が垂れ下がると、頬が厚く見えやすくなるのです。
さらに、年齢を重ねることでコラーゲンやエラスチンといった美肌成分が減少し、肌の弾力やハリが失われることも、たるみの原因となります。
笑うと頬が盛り上がることによる影響は?
笑顔は人間関係を円滑にし、ポジティブな印象を与えます。しかし、笑ったときに頬が過度に盛り上がることに悩み、笑顔を見せることを躊躇する人もいます。
ここでは、頬の盛り上がりによる悩みにはどのようなものがあるのか紹介します。
見た目のコンプレックス
笑ったときに頬が盛り上がることにより、自分の笑顔に対してコンプレックスを感じる人がいます。
特に、写真に写った自分の笑顔に違和感を覚えたことが、自信を失ってしまうきっかけとなることもあります。
結果的に、このコンプレックスが他人と接する際に笑顔を控えたり、社交的な場を避けたくなったりする原因にもなります。
笑顔が不自然に映る
頬が過度に盛り上がると、笑顔が不自然に見えることがあります。これは、顔全体のバランスが崩れ、笑顔が固く見えるためです。この不自然さは、周囲の人々に違和感を与え、誤解を招くこともあります。
たとえば、心から笑っていても、作り笑いのように見られてしまうこともあります。
また、笑顔が不自然だと、自分自身も心から笑うことが難しくなり、結果として笑顔を避けがちになってしまうのです。
笑うと頬が盛り上がる頬肉を自力で落とす方法
頬の脂肪が気になる方にとって、自宅で簡単に取り組める方法や効果的なエクササイズ、食事の工夫など、様々なアプローチが存在します。
続いては、効果的に頬肉を減らすための実践的な方法を紹介します。
有酸素運動を行う
1時間程度のウォーキング、ジョギング、または水泳などの有酸素運動が効果的です。これらの運動は脂肪燃焼効果だけでなく、血流を促進し、むくみの解消にも役立ちます。
特に、脂肪の燃焼は体の中心から行われ、日常的に運動を取り入れれば、継続する努力は必要ですが顔痩せを実現することも不可能ではありません。
小顔トレーニングを行う
顔の筋肉を鍛えると顔の引き締め効果や血流促進が期待でき、頬の盛り上がり改善にも効果的とされています。特に、以下のようなトレーニングがおすすめです。
- 口角引き上げ:口角を上げることで、頬の筋肉を引き締めます
- 顎の引き締め:手のひらで顎を押さえ、首筋を引き締めます。丸顔はアンパンマン顔にみえやすいため、顎がシャープに見えるトレーニングが有効です
- 表情筋のストレッチ:笑ったり口を大きく開けたりして表情筋を動かし、血流を促進します
これらのトレーニングを定期的に行うことで、顔のリフトアップや小顔効果が期待できると言われています。ただし、効果を感じるためには継続することが重要です。
顔や頭皮のマッサージを試す
頭皮と顔の皮膚は結びついていますが、頭皮マッサージが直接的に小顔効果をもたらすという医学的な証明はありません。頭皮は頭蓋骨にしっかりと固定されているため、顔の皮膚のように動きにくくなっています。
一般的に「頭皮が1mmたるむと顔は1cmたるむ」と言われることもありますが、この主張の根拠は科学的に確立されていません。
ただし、頭皮マッサージによって血流が促進され、むくみが改善されることで一時的にフェイスラインがスッキリする場合があります。
太りにくい食事を心がける
野菜や果物を豊富に摂取し、食物繊維を多く含む全粒穀物や豆類を選びましょう。消化を助け、満腹感を促進することができます。
また、脂肪分の少ないタンパク質源(魚、豆腐、鶏肉など)を適度に摂取することで、カロリー摂取も抑えられます。
減塩を心がける
過剰な塩分摂取は顔のむくみの原因になります。食事中の塩分摂取量を制限することで、体内の水分バランスを保て、むくみが予防できます。
塩分摂取量を減らすには、自炊を心がけたり、香辛料やハーブを利用して塩を使わなくても美味しく食べられるよう工夫したりすることが大切です。むくみが取れれば、頬の印象も変わるでしょう。
姿勢を改善する
正しい姿勢は顔の筋肉や皮膚にかかる負担を軽減し、フェイスラインの引き締めに効果が期待できます。
たとえば、背筋を伸ばし、肩甲骨を後ろに引いて座ると、顔が引き締まって見えます。
アンパンマン顔を目立たなくするメイク術
運動や食生活の改善とは異なり、メイクはその場で見た目の印象を変える即効性があります。
ここでは、メイク初心者でも簡単にできる「アンパンマン顔」を目立たなくするメイク術をご紹介します。
シェーディングで影を作る
シェーディングには、顔が引き締まって見える効果があります。
まず、シェーディングパウダーやスティックを用意しましょう。顔の外側、特にこめかみや頬骨の下、顎のラインに沿ってシェーディングを入れます。
最後は、シェーディングを入れた部分をブラシやスポンジでしっかりとブレンドし、自然な影を作りましょう。
ハイライトを加える
ハイライトは、顔の立体感を強調するためのメイク術です。
シェーディングと同様に、ハイライトにもパウダーやスティックを使います。光を集めたい部分(たとえば頬骨の上、鼻筋、額、顎先)にハイライトをのせます。
ハイライトを入れることで、顔全体が明るく見え、シェーディングで作った陰影がさらに際立ちます。自然に見せるために、ハイライトを指やブラシで軽く馴染ませましょう。
チークを入れる
チークは、顔色を明るくし、生き生きとした印象を与えると同時に、使い方によっては顔の形の印象を変えられます。
頬の高い位置に斜め上向きに入れることで、顔の長さを強調し、丸顔をシャープに見せられます。クリームチークやパウダーチークを使用し、ブラシや指で優しくぼかしていきましょう。
ポイントは、適量を守り、自然な血色感を出すことです。これにより、健康的で立体感のある仕上がりになり、アンパンマン顔がカバーできます。
頬の盛り上がりにアプローチできる小顔矯正法は?
最後に、頬の盛り上がりを効果的に解消するための小顔矯正法についてご紹介します。
小顔矯正
小顔矯正は、顔の骨格や筋肉のバランスを整えて、小顔効果を得る方法です。
専門の施術者による手技療法が主な手法で、顔のリンパの流れを改善し、むくみを取り除きます。顔の筋肉をほぐして筋肉の緊張を緩和し、自然な形に戻せます。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、上記のような一時的なリンパの流れを改善するアプローチではなく、骨格の歪みを整えることでむくみを解消します。身体が自然に整おうとする力を引き出し、呼吸に合わせて骨の配置を正していきます。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は美容外科クリニックや病院で受けられる、最近人気の施術です。頬の脂肪を溶かす成分を含んだ溶液を注射します。
注射後は脂肪が自然に体外へ排出されます。施術時間は短く、ダウンタイムも少ないため、忙しい方でも気軽に受けられるのが特徴です。ただし、効果を実感するには複数回の施術が必要な場合もあります。
ハイフ
ハイフ(HIFU)は、焦点を絞った超音波で肌の深部に熱を加え、引き締め効果を得る方法です。
肌のたるみを改善し、リフトアップ効果が期待できます。痛みが少なく、施術後のダウンタイムもほとんどありません。施術時間も短いため、手軽に受けられるのが魅力です。
美容整形
美容整形は、外科的な手法で顔の形を変える方法です。頬の脂肪を除去する脂肪吸引や、骨を削る骨切り術などがあります。
効果は即効性があり、持続期間も長いですが、手術のためリスクやダウンタイムがあります。医院でしっかりカウンセリングを受け、自分に合った方法を選びましょう。
まとめ
笑顔は何よりもあなたを美しく、魅力的に見せてくれます。しかし、人によってはその笑顔がコンプレックスの元となっていることもあります。ほっぺが厚いのは生まれつきの場合もあれば、生活習慣や加齢による変化など、様々な理由があります。
今回ご紹介した頬肉が厚くなる原因の中で、当てはまるものがないか確認してみてください。自分にあった方法で、理想の自分を目指しましょう。