ゴツゴツとした張り出した頬骨が気になる方、逆にもう少し頬骨を出したいと考える方など、頬骨の形や出っ張り具合に悩んでいる方は多いです。
「自分で頬骨矯正ができたらいいのに」と考える方もいらっしゃるでしょう。今回の記事では自分で頬骨を整える方法やその注意点をご紹介します。
頬骨矯正って自分でできる?
まずは顔の印象を左右する頬骨の形状や矯正方法について見ていきます。
特に、小顔になりたい方や頬骨矯正のための整体やエステサロンでの施術を検討している方は必見です。
サロンレベルの頬骨矯正は望めない
美容雑誌や通販番組などで、小顔マッサージや美顔ローラーを使った自宅でのフェイスケアが注目されています。
しかし、セルフケアではサロンと同様の小顔効果を期待するのは難しいと言われています。自分で行う小顔マッサージでは、どの部位にどれだけの力を加えるかを調整するのが難しいのです。
プロのエステティシャンやセラピストが顔や胸元、頭皮などに総合的に働きかけるサロンの専門的な施術とは、大きな差が出るでしょう。
セルフケアは効果の維持に有効
自宅でのセルフケアは、注意深く行うことで小顔矯正の効果を維持し、肌の調子を改善するには非常に有効な方法です。
たとえば、適切なマッサージやフェイスヨガ、適度な力でのストレッチなどが血行を促進し、リンパの流れを改善します。むくみの軽減やたるみの予防にもつながり、若々しい印象を保てます。
また、適切なスキンケアや栄養バランスの取れた食事、健康的な生活習慣も重要です。これらを組み合わせたセルフケアは、美しい顔立ちと健康な肌を維持するのに役立つでしょう。
自分でできる頬骨矯正は何がある?
仕事や学業で忙しい日々の中、自分でできる頬骨矯正があればさっそく取り入れたいですよね。ここでは自分で試せる頬骨矯正の方法をご紹介します。
フェイシャルマッサージを試す
自分で行う小顔マッサージは、顔の血行やリンパの流れを改善し、しわやたるみの予防、むくみの解消に効果的です。
- 鼻の横のくぼんだ部分に人差し指の第2関節をあて、軽くクリクリとほぐす
- 頬骨の下や口角、耳の周りも同様に適度な力で押し、マッサージする
- 顎の先を親指と人差し指の第2関節で挟み、フェイスラインに沿ってほぐす
そのほかにも、耳の周りに指を置いてゆっくりとほぐす方法や、目の周りを人差し指の関節で軽く押す方法も血行促進に効果的です。力を入れずに優しく押すことが大切です。
顔全体を温める
小顔マッサージの効果を高める方法として、顔全体を温めるホットタオルが効果的です。
顔の血流促進、顔色の改善、目元の疲れを取る効果が期待できます。さらに、顔を温めることで副交感神経が活性化し、リラックス効果も得られます。
ホットタオルは、水で濡らしたタオルを電子レンジで1分程度加熱すれば簡単にできます。
タオルの水分をしっかり絞り、加熱時間を守ることがポイントです。また、50℃程度のお湯を使っても同様の効果が得られます。
アロマオイルをたらせばリラクゼーション効果も期待できます。寝る前のひとときに、ぜひお試しください。
日々の習慣を改める
顔の歪みは外的な圧力が原因となることがあります。
- うつ伏せ寝や横向き寝
- 歯ぎしり
- 頬杖をつく
これらの動作は顔に無理な圧力をかけ、顔の歪みを引き起こす可能性があるため、意識して改善に取り組みましょう。
たとえば、仰向けで寝るようにする、マウスピースを使用する、頬杖をつかないように意識することなどが効果的です。
さらに、以下のような生活習慣の見直しも有効です。
- 悪い姿勢を改善する
- スマートフォンを長時間覗き込まないようにする
- 肩にかけるバッグの重さを均等に配分する
- 座る際に足を組まない
これらの改善策を取り入れることで、顔の歪みの軽減が期待できます。
頬骨が目立たないようにメイクをする
頬骨が出ていると顔の輪郭がゴツゴツした印象になるだけでなく、顔が大きく見えがちです。そのような悩みはメイクでカバーすることも可能です。
以下のテクニックを使って、ぜひ自然で美しい頬骨メイクをマスターしてください。
ファンデーション
頬骨をカバーするためには、セミマットな仕上がりのファンデーションが適しています。ツヤ肌のファンデーションは頬骨を強調することがあるため、頬骨部分にはフェイスパウダーを使ってツヤ感を抑えましょう。
チーク
チークは頬骨の下側にふんわりと入れることで、自然な印象を与えます。頬骨の高い位置に入れると頬骨が強調されることがあるため、注意が必要です。
ハイライト
ハイライトはCゾーンに入れることで、頬骨の目立ちを抑える効果があります。こめかみから目尻にかけての部分に入れると効果的です。
シェーディング
シェーディングは頬骨の外側に薄く入れ、影を作ることで引き締まった印象を与えます。耳の前から頬骨の外側に向かって丁寧にのせると良いでしょう。
自分でできる頬骨矯正マッサージ
顔の印象を整えたいと願う多くの人にとって、自分でできる頬骨矯正マッサージは魅力的な選択肢です。顔のラインを整え、頬骨周りのたるみやむくみを軽減できます。
効果的なマッサージ法や注意点について掘り下げて見ていきましょう。
前方に出っ張っている頬骨
頬骨が前方に突き出している場合、それは老廃物の蓄積が原因かもしれません。この問題を解消するためには、次のマッサージが効果的です。
- 頬骨の下の部分に親指の腹を当て、耳の方向へ向かって軽く押すのを回繰り返す
- 人差し指から小指までの4本指でエラ部分を左右から挟み、耳の方向に向かって持ち上げ0秒間キープする
- 耳の下から鎖骨に向かって、リンパが流れるように優しく5回撫でる
- 鎖骨から肩に向かって、同様に優しく5回撫でる
片方だけ出っ張っている頬骨
噛み癖などにより片方の頬骨が突き出ている場合、それは顎の骨のズレが原因かもしれません。
以下の方法で対処しましょう。顎のズレを軽減し、頬骨のバランスを整える効果が期待できます。
- 両手で頰を包み込む
- 手で顎を固定したまま、口を10回開け閉めする
- 出っ張っている頬骨の方に少し力を入れて、再び10回口を開閉する
エラと頬骨の両方が突出している場合
顎の力が過度に発達している場合、頬骨とエラにある咬筋をマッサージしてほぐすことが重要です。親指の腹や関節を使って咬筋をほぐしましょう。
- 肘をテーブルに置き、親指の腹を頬骨に当てる
- 指の腹で頬骨を中に押し込むようにマッサージする
- この状態を左右で10秒キープする
咬筋の緊張をほぐし、頬骨とエラのバランスを整える助けになります。
エラ張りの原因や解消法については、以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
頬骨矯正を自分で行うときの注意点
頬骨矯正を自力で行う際には、正しい方法と注意点を押さえることが重要です。
間違った手法で行うと逆効果になることもあります。気を付けるべきポイントを見ていきましょう。
無理な力を加えない
自分で頬骨矯正を行う際は、過度な力を加えないように注意しましょう。
特にマッサージや圧迫の際に、筋肉や皮膚に無理な負荷をかけると逆効果となることがあります。力加減に注意し、優しく行いましょう。
滑りを良くしてマッサージする
マッサージを行う際は、肌の滑りを良くすることが大切です。
マッサージオイルや化粧水を使い、肌の摩擦を減らしてからマッサージを行うと効果的です。滑りが悪いと皮膚に負担がかかりやすくなるため注意しましょう。
痛みを感じたら中止する
頬骨矯正のマッサージ中に痛みを感じた場合は、すぐに中止しましょう。
痛みは体のサインです。痛みを感じるときは、無理な負荷をかけている可能性が高いです。肌や筋肉を守るためにも、無理はしないでくださいね。
そもそも頬骨が出っ張る原因ってなに?
頬骨が突き出る原因として、遺伝や生活習慣などがあげられます。これらの要因を吟味し、自身の状況に合った対策を選ぶことが重要です。
遺伝的な要因
身長や手足の長さ、鼻の形や顔の輪郭などといった骨格の特徴は遺伝する要素の一つです。
頬骨の形状も例外ではなく、両親が突出した頬骨を持っている場合、子供も同様の特徴を受け継ぐことがあります。
頬骨が横に出ているのは国民性
頬骨が高く横に張っている顔は、韓国や日本でよく見られる顔立ちです。このような顔の特徴には、頬骨と頬骨弓の高さが影響しています。
頬骨や頬骨弓が高く出ていることによって、顔の輪郭が強調され、横に張った印象を与えるのでしょう。
顔の筋肉や表情筋をあまり使わない
表情筋が衰えると、顔の輪郭が変わります。特に、顔の中心部や頬骨周辺の筋肉が衰えると、頬骨が出っ張って見える可能性があります。
定期的な表情筋のトレーニングやマッサージを取り入れ、筋肉の活性化をはかりましょう。
足を組む癖がある
座ったときに足を組む習慣が長期間続くと、顔の形に影響を及ぼすことがあります。これは、首や顔の筋肉に負荷がかかるためです。
さらに、この癖は血流を阻害して顔にむくみをもたらすおそれもあります。良い姿勢を心がけ定期的なストレッチで筋肉のバランスを整えましょう。
スマホやパソコンを見る時間が長い
長時間スマホやパソコンを見る習慣は、首や顔の筋肉に負担をかけ、血流を悪化させる恐れがあります。特に顔を前に出しすぎたり、同じ姿勢が続いたりすることは避けましょう。
頬骨周辺の突出を防ぐために、定期的な休憩や姿勢の見直しに努めることが大切です。
頬骨矯正を自分ではなくプロに委ねる方法
ここまで頬骨が出っ張っている原因や、自分で矯正する方法をお伝えしましたが、期待できる効果は美容外科や整体、サロンでのプロによる施術とは、やはり差があります。
効率的に理想の顔に近づきたい方は、プロによる施術を検討するのもおすすめです。
骨格矯正を受ける
骨格矯正は体や顔の歪みを整えるための施術で、筋肉をほぐしてバランスを取り戻す方法です。
「骨格矯正」と聞くと、コルギのように指圧で骨を無理に動かすようなイメージを持つ人もいますが、実際は、呼吸に合わせて優しい圧を掛けて骨格が正しい位置に自然に戻るように促す施術です。
決して強い力で頬骨を動かすことはありませんが、施術中は顔に圧力がかかるため、体内に金属が入っていたり、歯列矯正をしている場合は、事前に施術者に相談したほうがいいでしょう。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、力を加えて骨格の位置を戻す施術は行いません。強い手法は身体が防御反応を起こし、むしろ歪んでしまうと考えているからです。身体が自然に整おうとする力を引き出すことに注力し、呼吸に合わせて骨の配置を正していきます。
美容外科手術を受ける
頬骨を引っ込める方法の中で、比較的短期間で効果が得られるのが美容外科手術です。
美容外科手術には、頬骨を削って小さくする方法、ヒアルロン酸を注射して頬をふっくら見せる方法、そして脂肪注入があります。それぞれの手術方法は異なり、ダウンタイムや効果の持続期間も異なるため、慎重に選ぶ必要があります。
「できるだけ早く頬骨を引っ込めたい」と考えている方におすすめの方法です。
頬骨に関するよくある質問
最後に頬骨矯正についてよく聞かれる質問を見ていきます。マッサージや生活習慣でケアしようと考えている方だけでなく、プロに相談しようと思っている方も参考にしてください。
まとめ
頬骨の出っ張りは遺伝や日常生活の癖など、さまざまな要因によるものです。食いしばりや足を組む癖など、日常生活での習慣を改善することで少しずつ改善できる場合もあります。
また、マッサージやメイクで一時的に対処する方法もありますが、完全に解決するには時間がかかる上、限界もあります。顔の大きさや頬骨の突出、横張りがコンプレックスになっている場合は、プロが施術してくれるサロンなどを訪れることを検討して見てください。
プロの施術では、確実に効果を得られるだけでなく、専門家によるカウンセリングが受けられます。自分の悩みや目指す姿に合った治療方法を共に考えてくれるため、適切な頬骨矯正を見つける助けとなるでしょう。