「ボトックス注射を受けたら笑顔がぎこちなくなった」
「表情がうまく作れない」
このような悩みを抱える方は多く、特に笑ったときの不自然さに悩む方からの相談が後を絶ちません。
しかし、適切な知識と対処法があれば、このような事態は防ぐことも可能です。
この記事では、笑顔がひきつる原因から具体的な対処法、そして失敗しないための重要なポイントまで、実例を交えながら詳しく解説します。
ボトックス注射で笑顔がひきつる原因は?
ボトックス注射後に笑顔がひきつる現象は、ボツリヌストキシン製剤の注入量や注入位置が適切でない場合に起こりやすい症状の一つです。この症状は表情筋の一部が過度に抑制されることで起こります。
また、施術者の技術や経験不足、患者さんの筋肉の状態や年齢による個人差なども大きく影響します。ここでは、症状が発生する原因をみていきいましょう。
不適切な注入部位や注入量
ボトックス注射の効果は、注入する部位や量によって大きく左右されます。
厚生労働省が承認したボトックス製剤を使用しても、不適切な部位に注入したり過剰な量を投与したりすると、表情筋の動きが抑制されて笑顔が不自然になることがあります。
口周りの筋肉に過度に作用すると、笑ったときに口角が上がらずに表情が硬くなるケースもあります。このようなリスクは、医師の知識や技術不足に起因しやすいです。
適切な間隔を守らない治療
ボトックスの効果は通常3〜6ヶ月持続しますが、短期間で繰り返し施術すると筋肉の過度な抑制や皮膚のたるみ、さらに脂肪の分布に影響がでるおそれがあります。
特に、十分な間隔を空けずに再施術を行うと表情筋が正常に働かず、笑顔が不自然になったり顔のバランスが崩れたりするリスクがあります。
ボトックス注射で笑顔がひきつる症状がでやすい部位
笑顔のひきつりは、注入する部位によって発生リスクが大きく異なることがわかっています。特にエラや口周辺は、繊細な調整が必要な部位として知られています。
ここでは、それぞれの部位における具体的な症状をみていきいましょう。
エラ
エラボトックスは、咬筋に作用して小顔効果をもたらします。しかし、過剰に注入すると筋肉が萎縮しすぎてしまい、笑ったときに不自然な表情になるリスクを覚えておきましょう。
また、エラの筋肉が弱くなることで、皮膚のたるみが生じるおそれもあります。
口周辺
口輪筋へのボトックス注射は、口角を上げる目的で行われることが一般的です。
しかし、不適切な注入量や位置によっては口角が上がりにくくなり、笑顔がひきつる原因となります。
また、上唇や口元の筋肉の動きが抑制されることで、発話や食事の際に違和感を感じるリスクも考慮しましょう。
眉間
眉間のシワを改善するためにボトックスを注入すると、皺眉筋(しゅうびきん)や前頭筋の働きが抑制され、眉の動きが制限されるケースがあります。
また、笑顔を作った際に眉毛の位置が固定され、不自然な表情になる可能性もあります。
おでこ
前頭筋へのボトックス注入は、おでこのシワ解消において人気の施術です。
ただし、注入後に筋肉の動きが制限されるため、笑顔が硬くなったりまぶたが重く感じたりすることがあります。
特に、ボツリヌストキシンを過剰に注入すると目元の開きが悪くなるため、疲れた印象を与えかねません。
目尻
目尻のシワを抑えるためのボトックス注射は、適切に行われれば自然な若々しい印象を与えます。
しかし、過剰な注入によって眼輪筋の動きが制限されると、笑ったときに目尻が持ち上がらずに表情が硬くなりやすいです。
施術前に医師とよく相談し、希望する仕上がりについて明確に伝えましょう。
ボトックス注射で笑顔がひきつったときの対処法
笑顔がひきつってしまった場合でも、適切な対処法を知っていれば症状を改善できる可能性はゼロではありません。
続いては、日常生活での注意点と症状が重い場合の対処法をご紹介します。
効果が薄れるまで待つ
ボトックスの効果は一時的なものであり、通常3〜6ヶ月で徐々に薄れていきます。笑顔がひきつった場合でも、時間が経てば自然な表情に戻ることがほとんどです。
無理に修正しようとせず、経過を観察しながら過ごしましょう。特に、初めての施術で違和感を抱いた場合は、焦らずに様子を見ることが大切です。
修正治療を受ける
ボトックスの効果を弱める方法の一つとして、アセチルコリン塩化剤といった拮抗薬を注入する選択肢があります。
この薬剤はボトックスによって抑制された筋肉の働きを回復させる作用があるため、ひきつりなどの症状を軽減できる可能性があります。
しかし、ボトックスの効果が完全になくなるわけでなく、追加の治療費がかかる点も考慮しなければなりません。
そのため、症状が軽度であれば無理に薬剤を使用せず、時間の経過とともにボトックスの効き目が薄れるのを待つのが賢明な選択肢となるでしょう。
笑顔がひきつる以外のボトックスの失敗例
ボトックス注射による失敗は、笑顔のひきつり以外にもさまざまな形で現れます。
ここでは具体的な事例を取り上げながら、それぞれの失敗がなぜ起こるのかを紹介します。すでに笑顔に違和感のある方は、自分がどれに該当しているのか確認してください。
眉が吊り上がる・下がる
ボトックスの注入部位や量が適切でない場合、眉毛の位置が不自然に変化することがあります。額の表情筋の働きが抑制されすぎると眉が下がり、重たい印象を与えやすいです。
一方、皺眉筋や眼輪筋(がんりんきん)への注入が不適切だと、眉が吊り上がり驚いたような表情になってしまうケースもあります。
いずれもバランスが重要であり、事前のカウンセリングで理想の仕上がりをしっかりと伝えることが大切です。
口角が上がらなくなる
口角を上げる筋肉にボトックスが過剰に作用すると、笑ったときに口元がまったく上がらず、不機嫌そうに見えてしまうことがあります。
この症状は本人にとってもストレスとなり、特に接客業や対人コミュニケーションが必要な職業では深刻な問題となりがちです。
また、口周りの筋肉は食事にも直結するため、違和感を覚えた場合は医師に相談し、修正が可能か確認しましょう。
顔の左右差が出る
ボトックスの注入量が左右で異なる場合や、表情筋の発達具合に個人差がある場合、顔の左右のバランスが崩れることがあります。
特に、片側だけ筋肉の動きが制限されると、自然な表情が作りにくくなって違和を感じやすいです。
二重が狭くなる
まぶた周辺の眼輪筋にボトックスを注入すると筋肉の収縮が抑制され、まぶたが開きにくくなりやすいです。その結果、二重の幅が狭く見えたり、目が小さくなったような印象になったりすることもあります。
目元の施術では目尻や額とのバランスを考え、慎重に薬剤を注入する必要があります。
特に、もともと目の開きが小さい方や加齢による眼瞼下垂(がんけんかすい)がある方は、事前にリスクを理解し、医師とよく相談してください。
口元がゆがむ
ボトックスによる口元の筋力抑制が一部だけ強く働くと、笑ったときや話すときに口元の片側だけ動きづらくなり、ゆがんだような表情になる場合があります。
とくに、咬筋や口輪筋の動きに偏りが出ると、噛み合わせにも影響する可能性があるため要注意です。
顔の筋肉は互いに連動して動くため、一部の筋肉を極端に抑えれば別の筋肉に過度な負担がかかります。
場合によっては、ボトックスの効果を抑えるための追加施術が必要になるかもしれません。
しゃべりにくい
口元や顎の周辺を過剰に抑制すると、発音に必要な唇や舌の動きが制限され、滑舌が悪くなったり、発声が不明瞭になったりする可能性があります。
特に仕事や日常生活で人と会話する機会が多い方にとっては大きな支障となるでしょう。
しゃべりにくい状態が続くと、人前で話すことへの抵抗感も高まり、心理的なストレスの原因にもなります。
噛む力が低下する
エラ張りの改善を目的に、咬筋をピンポイントで抑制する「エラボトックス」は人気の施術です。
しかし、咬筋は噛むための主要な筋肉であるため、過度に抑えると食事の噛み応えが弱くなり、噛み合わせのバランスにも支障を来す場合があります。
食事を楽しみにくくなるだけでなく、あご周辺の筋肉が逆に凝りやすくなったり、他の筋群に負担をかける恐れもあります。
皮膚がたるむ
ボトックス注射によって筋肉の働きが抑制されると長期的に皮膚のハリが失われ、たるみが生じやすくなります。
特に、元々皮膚の弾力が低下している方は、筋肉の動きが減ることでたるみが目立つケースもあります。
ボトックスの施術を受ける際は皮膚の状態も考慮しながら、必要な治療を組み合わせることが大切です。
凹凸が目立つ
ボトックスが適切に拡散されずに部分的に筋肉の動きが抑制されると、表情に不自然な凹凸が生まれやすいです。
特に、おでこや眉間などの部位では、不均等な作用が出やすいため要注意です。施術前に経験豊富な医師と相談し、リスクを最小限に抑える施術計画を立てましょう。
ボトックス注射で後悔しないためのポイント
満足のいく結果を得るためには、施術前の準備と適切な医師・クリニックの選択が極めて重要です。
ここでは、信頼できるクリニックの見分け方や施術後のケアなど、後悔しないために押さえておくべきポイントを解説します。
信頼できるクリニックを選ぶ
ボトックス注射は医療行為であり、施術を行うクリニック選びは慎重に行う必要があります。
まずは施術実績や症例写真を確認し、カウンセリングでは施術内容やリスクについて丁寧な説明があるかどうかをチェックしましょう。
また、料金が極端に安いクリニックは要注意です。医師の経験や資格、使用する薬剤の品質、そして費用なども重要なポイントとなります。
口コミサイトの評価だけでなく、実際に足を運んで施設の雰囲気や対応を確認しておくと安心です。
術後のケアに配慮する
ボトックス注射後は、効果を最大限に引き出し、トラブルを防ぐために適切なケアが重要です。たとえば、次のポイントを守りましょう。
- 施術直後の4時間は横にならない
- 激しい運動を控える
- 顔を強くマッサージしない
- サウナや入浴を控える
施術部位に内出血や腫れが出ることもあるため、対処法も事前に確認しておくことが大切です。効果の持続期間を考慮して、次回の施術時期も計画的に検討しましょう。
ボトックス以外の美容施術も視野に入れる
ボトックス注射は即効性がある反面、効果は一時的です。そのため、長期的な美容効果を考えるならヒアルロン酸注入やレーザー治療など、他の施術との組み合わせも検討する価値があります。
特に、しわやたるみの種類や原因によっては、ボトックス以外の施術のほうが適している場合もあります。
形成外科の観点からも、医師とよく相談しながら、自分に最適な施術プランを考えましょう。
顎やフェイスラインなら小顔矯正を検討する
顎やフェイスラインの改善を目的とする場合、ボトックス注射の代替案として小顔矯正も有効な選択肢となります。
顎のラインやフェイスラインを引き締めたい方がボトックスを検討することは少なくありません。
しかし、エラや顎の骨格そのものが前方へ歪んでいたり、噛み合わせや姿勢に問題がある場合は、ボトックスだけでは改善が難しいケースも多いのが現状です。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、足先から頭蓋骨まで整えることで顎の位置を本来のポジションへ導き、自然なフェイスラインを作り出せるように施術を行います。ボトックス後に思った効果が得られず後悔してしまう前に、根本原因に向き合う矯正法も検討してみてください。
ボトックス注射で笑顔がひきつるときによくある質問
最後に「症状はいつまで続くの?」「追加施術は必要?」など、多くの方が抱える具体的な疑問や不安についての回答を紹介します。
まとめ
ボトックス注射は、適切な施術により高い満足度が得られる美容医療の一つです。
しかし、笑顔のひきつりなどの症状を予防するには、信頼できる医師選びと術前・術後の正しい知識が欠かせません。
美容皮膚科や美容外科クリニックを選ぶ際は、施術実績や説明の丁寧さも重視し、治療後は適切なケアを心がけましょう。
また、必要に応じて他の治療法との組み合わせを検討するなど、総合的な観点から最適な美容医療を選択してください。