ほうれい線を美容整形で永久に消せる?リスクは?知っておきたい改善の選択肢

ほうれい線を美容整形で永久に消せる?

ほうれい線は年齢とともに現れるたるみの一種です。この口元から鼻にかけて深く刻まれたラインに、悩みを抱える人もいるでしょう。

ほうれい線を改善したいと考え、美容整形を選ぶケースも増えていますが「永久に消すことができるのか?」という疑問に直面します。

美容外科や美容皮膚科での施術は、ほうれい線を目立たなくする効果が期待できるものの、医療技術によって完全に消し去ることは難しく、リスクや副作用も存在します。

本記事では整形による治療のメリットとデメリット、改善方法を紹介するので、ほうれい線に悩みを抱えて人はぜひ参考にしてください。

目次

ほうれい線を整形で永久に消せる?

年齢とともに深く刻まれるほうれい線は、多くの人にとって気になる存在です。

鏡を見るたび「整形手術でこの悩みから解放されたい」「永久に消す方法はないのだろうか?」と考える人も少なくありません。

まずは、ほうれい線を整形でどこまで改善できるのか、その可能性と限界について解説していきます。

納得のいく選択をするために、まずは各施術のメリット・デメリットをしっかりと理解しましょう。

現在の医療技術では永久に消すことは困難

結論からいうと、ほうれい線を永久に消すことはできません。加齢とともにたるんでいくことには逆らえず、永久に持続する治療は存在しないのです。

たとえば、美容整形で使用されるヒアルロン酸や脂肪注入などの施術は、たるみを改善し、一時的な効果を得られます。

しかしこれらは体内で吸収されるため、時間の経過とともに効果が薄れるのです。また、個人差があるため、仕上がりや持続期間にも影響を受けます。

そのため、定期的なメンテナンスが必要であり、永久的な解決策とはいえません。

美容整形でほうれい線を治療するデメリットは?

ほうれい線の美容整形治療には、いくつかのデメリットがあります。

副作用や合併症のリスクがある

注入治療にはさまざまなリスクが伴います。一般的な副作用として、施術部位の内出血や腫れ、痛みなどが挙げられます。これらは通常、数日から2週間程度で自然に改善します。

ただし深刻な合併症としてアレルギー反応や感染症、血管閉塞などのリスクが存在します。

特に血管閉塞は、適切に対処されないと重大な事態につながる可能性があるため、経験豊富な医師による施術が不可欠です。

効果の持続期間に個人差がある

ヒアルロン酸注入の場合、効果の持続期間は個人差がありますが、通常6ヶ月から2年程度とされています。これは注入する材料の種類や量、患者さんの代謝スピード、生活習慣などによって大きく異なります。

永続的な効果を期待する場合は、定期的なメンテナンス治療が必要です。一方、自家脂肪注入の場合は、生着した脂肪細胞は半永久的に維持されることもあります。ただし、加齢による自然な変化は避けられません。

仕上がりは人によって異なる

同じ施術を受けても、得られる効果には大きな個人差があります。これは、以下のような要因が影響します。

  • 皮膚の状態や弾力性
  • 年齢や体質
  • 既存のほうれい線の深さ
  • 顔の骨格構造

このため、ほかの人の施術例を参考にする際は、必ずしも同じような結果が得られるとは限らないことを理解しておかなければなりません。

ダウンタイムへの配慮

施術後は一定期間のダウンタイムが必要です。美容施術後は、一時的な腫れや内出血が見られることがよくあります。多くの場合、これらの症状は1〜2日ほどで徐々に落ち着いていきます。

施術直後に気になるのが、注入部位の硬さです。皮膚の下に違和感を感じることは珍しくありませんが、焦る必要はありません。この硬さは通常、数日のうちに自然と和らぎ、周囲の組織となじんでいきます。

ただし、この回復過程で強くマッサージをしたり、必要以上に触れたりすることは避けるべきです。

また、まれではありますが、注意が必要な合併症としてアレルギー反応があります。特徴的な症状として、ほうれい線に沿って赤い線状の腫れが出現することがあります。

このような症状に気付いた場合は、傷跡が残る可能性もあるため、速やかに担当医に相談しましょう。

ほうれい線ができる原因とメカニズム

ほうれい線が深く刻まれる原因は、単に年齢による老化だけではありません。

ここではほうれい線が形成されるメカニズムを科学的に解明し、その原因がどのように重なって進行するのかを詳しく解説します。

皮膚のハリ不足

ほうれい線の原因の一つは、皮膚のハリの減少です。年齢を重ねるにつれて、真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンといった成分が減少し、皮膚の弾力が失われます。

肌のハリや弾力を支える重要な成分として、コラーゲンとエラスチンが挙げられます。

コラーゲンは、皮膚の真皮層で網目状の構造を形成するタンパク質で、いわば肌の土台となる成分です。

一方エラスチンは、肌の弾力性を担う弾性繊維で、伸びたり縮んだりする性質を持っています。

これらの成分は年齢とともに徐々に減少し、特に20代後半から生成量が低下し始め、30代以降は急激な減少傾向を示します。その結果、肌のハリや弾力が失われ、特に表情筋の動きが多い口元や頬の部分でたるみが生じやすくなるのです。

脂肪繊維のゆるみ

加齢に伴い、皮下脂肪や筋肉が支える脂肪繊維がゆるむことで、顔のたるみが進行し、ほうれい線が強調されます。特に、頬周りの脂肪繊維のゆるみは重力により下垂しやすく、口元のラインを深く刻む原因です。

この脂肪の変化は単なる加齢だけでなく、急激な痩身や不適切なダイエットによっても引き起こされることがあります。

むくみによるたるみ

むくみが顔に生じると皮膚や組織が膨張し、一時的にたるみが強調されることがあります。

むくみの原因は血液やリンパの循環が悪くなることです。その状態が長期間続くことでよりほうれい線が深くなります。

特に、夜間に水分を多く摂ったり、塩分を過剰に摂取したりする生活習慣がむくみを引き起こす要因となるので注意しましょう。

むくみを防ぐためには、適度な水分補給と塩分コントロール、リンパの流れを促進するマッサージが効果的です。

骨格の歪み

顔の骨格の歪みもほうれい線の原因の一つです。特に、長期間の姿勢の悪さや噛み合わせの問題が、顔の骨格に影響を与え、たるみやシワを引き起こします。

骨格が歪むと顔全体のバランスが崩れ、特定の部位にたるみが集中しやすくなります。これを予防するためには、日常生活での正しい姿勢や噛み合わせのチェック、また専門家による矯正や小顔マッサージがおすすめです。

セルフでできるほうれい線の予防策はある?

紫外線対策の徹底や保湿ケア、表情筋のエクササイズなど、すぐにでも取り入れられる簡単な予防策が多くあります。

続いては、自宅で実践できる手軽なケア方法から、日常生活で気をつけたいポイントを紹介します。将来に向けて、美しい肌を保つための習慣を始めましょう。

紫外線対策の徹底

紫外線は、皮膚のハリを維持するためのコラーゲンやエラスチンを破壊し、たるみやほうれい線の原因となります。特に、紫外線は日常的に顔に浴びやすいため、シワやたるみを引き起こす大きな要因です。

これを防ぐためには、日焼け止めの使用や帽子、サングラスで紫外線から肌を守ることが大切です。

また、紫外線は季節や天気に関わらず影響を与えるため、年間を通しての紫外線対策が重要です。

適切な保湿ケアを行う

乾燥は皮膚のバリア機能を低下させ、シワやほうれい線を目立たせる要因です。特に口元や頬周りは乾燥しやすい部分で、これが進行するとたるみを引き起こします。

適切な保湿ケアを行うことで皮膚のハリと弾力を保ち、ほうれい線の予防に寄与します。

美容液やクリームを使用し、乾燥から皮膚を守るスキンケアを日常的に実践することが大切です。保湿成分を含むケアアイテムを選ぶことが、予防効果アップの鍵です。

表情筋のエクササイズを行う

顔の表情筋は年齢とともに衰え、たるみを引き起こします。これがほうれい線の形成につながるため、表情筋を意識的に鍛えるエクササイズがおすすめです。

日々の習慣として取り入れやすい、シンプルで効果的な運動をピックアップしました。

STEP
「お」の字エクササイズ

口を丸く「お」の形にしながら縦方向にすぼめ、ほうれい線部分を意識的に伸ばす。
顔の向きはそのままに目線だけを上に向け、10秒間維持する。

STEP
口を大きな「O」の字にする運動

口を開けた状態で、鼻下から上唇にかけての部分を前歯に優しく押しあてる。
30秒維持し、その後リラックスさせる動作を10回繰り返す。

STEP
唇を「う」の形に突き出したストレッチ

唇を前に出した状態から、まず右側へ、次に左側へと大きく動かす。
左右の動きを1セットとして、3回続ける。

STEP
頬のバルーンエクササイズ

口を閉じて空気を含み、左頬を膨らませてほうれい線を伸ばす。
5秒間保持したら、今度は右頬も同じように行う。
左右で同じの動きを3〜5セット行う。

これらの運動は、朝の身支度や夜のスキンケアなど、日常生活に無理なく組み込められるのが特徴です。継続することで表情筋が適度に刺激され、ほうれい線の改善に役立ちます。

健康的な生活習慣を維持する

健康的な生活習慣を維持することは、ほうれい線の予防に不可欠です。

栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠、ストレスの管理は、皮膚のハリと弾力を保ち、たるみの進行を防ぎます。

また、喫煙や過度な飲酒は血液の循環を悪化させ、肌の老化を促進するため、避けるべき習慣の代表です。ほうれい線予防には、健康的なライフスタイルの維持が不可欠です。

ほうれい線の改善に適した治療・施術法

ほうれい線を改善するためには、専門的な治療や施術法が数多く存在します。

美容外科や美容皮膚科では次のような方法が人気です。

  • ヒアルロン酸の注入
  • HIFU(ハイフ=高密度焦点式超音波)
  • RF(ラジオ波)
  • 糸リフト
  • グロースファクター導入
  • 脂肪注入
  • 小顔矯正

これらの施術は、肌のたるみをリフトアップし、シワやほうれい線を目立たなくする効果が期待できます。ただし、それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあり、効果の持続期間やダウンタイム、個人差などが大きく影響します。

最後に、代表的な治療法ごとにその特徴とリスクについて見ていきましょう。どの治療が最適かを選ぶための判断材料として、美容クリニックで受けられる各施術の特徴をしっかり把握しましょう。

以下の記事では、エステで期待できる効果やアプローチ方法について紹介していますので、参考にしてください。

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ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、ほうれい線の改善に効果的な美容施術として広く用いられています。

ヒアルロン酸を注入することで皮膚のボリュームを増やし、シワを目立たなくします。施術は短時間で効果を実感でき、手軽に受けられるため美容医療の中でも人気の治療です。

メリット
  • 即効性があり、ダウンタイムが少ないことから日常生活に支障が出にくい点が大きな魅力
  • 施術後すぐに効果を実感できることもポイント
デメリット
  • 体内で徐々に吸収されるため、効果は一時的で、6ヶ月から1年程度の持続期間がある
  • 定期的な施術が必要
  • 内出血や腫れなどの副作用が発生することもある

HIFU

HIFU(ハイフ=高密度焦点式超音波)は、ほうれい線を改善する非侵襲的な施術の一つです。超音波を用いて皮下組織に熱エネルギーを照射し、たるんだ部分をリフトアップします。コラーゲンの再生を促進し、肌の引き締め効果が期待できます。

メリット
  • 手術を伴わないためダウンタイムがほとんどなく、施術後すぐに日常生活に戻れる
  • 皮膚の深い層に働きかけるため、持続的な効果も期待できる
デメリット
  • 効果が出るまでに時間がかかる場合があり、すぐに結果が見えないこともある
  • 効果には個人差があるため、一度の施術で満足できないこともある

RF(ラジオ波)

RF(ラジオ波)は、皮膚を引き締め、ほうれい線を改善するための非侵襲的な施術です。ラジオ波の熱エネルギーがコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のハリを回復させます。

メリット
  • ダウンタイムがほとんどないため、忙しい日常生活でも手軽に受けられる
  • 定期的なケアとして利用でき、継続的な効果が期待できる
デメリット
  • 一度の施術では十分な効果が得られない場合があり、複数回の施術が必要になることが多い
  • 個人差が大きく、効果の現れ方が異なる点に考慮が必要

糸リフト

糸リフトは、特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ部位を引き上げることでほうれい線を改善する施術です。即効性があり、リフトアップ効果が期待できます。

メリット
  • ダウンタイムが比較的短く、施術後すぐに効果を実感できる点が魅力
  • 自然なリフトアップが得られるため、見た目の自然さを求める人に適してる
デメリット
  • 糸が体内に吸収されるため、効果は1年から2年程度と一時的
  • 術後に腫れや内出血が発生するリスクがあり、施術者の技術によって結果が左右されやすい

グロースファクター

グロースファクター(成長因子)は、肌の再生を促進し、ほうれい線を目立たなくする効果があります。注射により、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリや弾力を回復させます。

メリット
  • 肌の自然な再生を促すため、効果が長期間持続
  • シワの改善が徐々に進み、自然な仕上がりが期待できる点も魅力
デメリット
  • 注射後にはダウンタイムが発生することがあり、腫れや赤みが一時的に見られる
  • 施術には専門医の技術が必要で、効果が現れるまでに時間がかかる場合がある

脂肪注入

脂肪注入は、自身の脂肪を採取し、ほうれい線部分に注入することで自然な仕上がりが期待できる施術です。

メリット
  • 自分の脂肪を使用するため、異物反応のリスクが低く、安全性が高い点が魅力
  • ヒアルロン酸よりも持続効果が長い可能性がある
デメリット
  • 脂肪が体内に吸収されてしまうことがあり、期待した効果が得られない場合がある
  • 施術後の腫れや内出血、ダウンタイムが発生することも考慮すべき

小顔矯正

小顔矯正は、骨格の歪みを整え、顔のラインをシャープにすることで、ほうれい線の改善にも効果的です。顔の骨格が原因でシワが目立つ場合、この施術が特に有効です。

また、非外科的な施術でダウンタイムがほとんどなく、即効性が期待できるため、手軽に顔全体のバランスを整えることができます。

ほうれい線の主な原因は、肌のたるみだけではなく、その下にある骨の変化が大きく影響していると「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では考えています。この状態を改善するには繊細なアプローチが欠かせません。強い刺激は筋肉と皮膚の滑りを妨げ、かえってたるみを助長する可能性があるためです。当サロンの施術では、やさしいタッチで骨格を本来あるべき位置へと整えていきます。

まとめ

気になるほうれい線について「どの治療法が自分に合っているのか分からない」という人はいるでしょう。実は、ほうれい線改善の成功の鍵は、あなたの肌の特徴や気になる部分に最適な治療法を選ぶことにあります。

どの方法も魅力的ですが、それぞれに向き不向きがあるため、自分に合った治療法を選択することが重要になります。

ベストな結果を得るために、まずはじっくりカウンセリングを受けましょう。治療効果の持続期間や仕上がりのイメージ、回復期間まで、細かな点も相談しながら、あなたにぴったりの方法を見つけてください。

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この記事を書いた人

「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」代表。オールハンドで美容整形級の変化をもたらすAGOメソッド®を開発。女性の経済的、時間的自由を実現するセラピストスクールは380名以上が受講。

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