顔の輪郭に悩みを抱える方の中でも、特にエラの張りを気にしている方は少なくありません。
エラが張る原因はさまざまで、その解消方法も多岐にわたります。今回は、エラ張りに悩んでいる方に向けて、エラ張りの原因や特徴、解消方法について解説します。
エラの張りを改善し、理想的なフェイスラインを手に入れるためにも、ぜひ参考にしてください。
エラが張っている原因
エラの張りは、多くの人が気にする顔の悩みの一つです。まずは、エラが張る主な原因について紹介します。
エラ張りの理由によって改善方法も異なるため、しっかりおさえておきましょう。
咬筋の発達
咬筋とは、物を噛む際に使われる筋肉の一つで、特に硬い物を頻繁に噛む習慣があると発達しやすくなります。この発達した咬筋は、エラが張って見える主な原因の一つです。
たとえば、グミをよく噛んだり、食事中に硬い食材を多く摂取することで、知らず知らずのうちに咬筋が発達してしまう方は少なくありません。
咬筋へのアプローチには美容医療で人気のエラボトックス注射があります。また顎関節やエラ専門の小顔矯正サロンがおすすめです。
下顎角が狭くなっている
下顎角とは、下顎の骨が形成する角度のことで、この角度が狭いとエラが張って見えることがあります。
遺伝的な要因や成長過程での骨の発達により、下顎角が狭くなることがあります。骨格が原因である下顎角によるエラ張りの解消には、外科手術が必要です。
この手術では骨を切除します。全身麻酔を使用した大規模な手術となり、術後には口やフェイスラインが腫れるダウンタイムが約1ヵ月ほど必要となります。
さらに、完全に腫れが引くまでには3ヵ月から半年ほどかかるため、日常生活への負担は大きいでしょう。
顎関節のゆがみ
顎関節にゆがみが生じると、エラが張って見える原因になります。顎関節症と呼ばれるこの状態は、噛み合わせの不良や姿勢の悪さ、ストレスなどが原因で引き起こされることがあります。
また、顔のゆがみに加えて以下の症状がある場合は、顎関節症の可能性があるため、早めに専門医や専門セラピストに相談した方がよいでしょう。
- 口を大きく開けられない
- 口を開けるとカクッと音がする
- 顎に痛みを感じる
顎関節が正常に機能しないと、顔の筋肉や骨格に負担がかかり、エラが目立つようになります。
エラが張っている原因をチェックする方法
エラが張っている原因を特定するには、いくつかのポイントをチェックすることが重要です。
まず、奥歯を強く噛んで「いー」と発音しながら口を横に広げてみてください。このとき、エラの部分が膨らんでいる場合は筋肉が原因でエラが張っています。
一方、膨らみがない場合、エラの張りは骨格が原因であると考えられます。
この方法で原因が判別できない場合は、歯の状態をチェックしてみましょう。
食べ物を噛む強さや寝ている間の歯ぎしりの強さは自覚しにくいものです。咬筋が発達し歯ぎしりや食いしばりがある場合、その圧力は60~80kgにも達すると言われています。そのため、奥歯に大きな力がかかり、歯がすり減ったり、ひび割れたりすることもあります。
奥歯がすり減っていたり、ひび割れていたりする場合、エラ張りは筋肉によるものと判断できるでしょう。
また、左右でエラの張り方が異なる場合は、噛み合わせの悪さが原因となっている可能性があります。舌を前歯で押したり、舌を出す癖があると前歯が突出し、噛み合わせが乱れることがあります。
噛み合わせが悪くなると、うまく物を噛めず、咬筋に余分な力がかかります。咬筋が過度に発達し、エラが張る原因となるのです。
エラが張っている人の特徴とは?
エラが張っていると顔の印象が変わります。エラの張りをコンプレックスに感じている方も多いでしょう。ここでは、エラが張っている人に共通する特徴を紹介します。
フェイスラインが膨らんでいる
エラが張っている人は、フェイスラインが膨らんで見えます。これは、咬筋や下顎の骨が発達しているために起こる現象です。
エラの張りは顔全体のバランスを崩し、他人から見ても目立つことがあります。特に、写真に写った自分の顔を見て気になる方は多いでしょう。
顔が大きく見え平坦な印象になる
エラが張っていると、顔全体が大きく見えることがあります。
これは、下顎の骨や筋肉の発達により、顔が横に広がるためです。その結果、顔の立体感が失われ、平坦な印象を与えることがあります。
このような顔の形状をコンプレックスに感じる女性は、特に多いようです。
「エラ張りがひどい」とコンプレックスを持つ女性は多い
エラ張りは、美容的な観点でも注目されるポイントであり、自分に自信を持てなくなる原因の一つにもなり得ます。
中には、自分の顔を鏡で見るたびにエラの張りが気になり、笑顔を作るのが難しく感じる人もいるほどです。このような心理的負担を軽減するには、適切な診療やカウンセリングを受けることも有効です。
エラが張っている状態を解消する方法
エラの張りが気になる方は、どのようにしてその状態を解消すれば良いのでしょうか。
続いては、エラ張りを緩和するためのさまざまな方法を紹介します。自分に合った解消方法を見つけて、理想的なフェイスラインを手に入れましょう。
食いしばりや歯ぎしりを改善する
エラが張っている原因の一つである食いしばりや歯ぎしりを改善することもエラ張り解消の一つの方法です。
これらの習慣は、咬筋を過度に発達させ、エラが張って見える原因となります。
ナイトガードを使用したり、リラクゼーション法を取り入れることで、これらの習慣を改善できます。専門医に相談し、適切な対策を講じることが効果的です。
咬筋をマッサージする
咬筋をマッサージすることで、エラの張りを軽減できます。マッサージは、咬筋の緊張をほぐし、筋肉の過度な発達を抑える効果があります。
自宅で簡単にできるマッサージ方法を取り入れて、継続的にケアしましょう。毎日のルーティンに取り入れると、効果を実感しやすくなります。
骨格を矯正する
骨格の矯正は、エラの張りを解消するのに効果的な方法です。骨格矯正では下顎の骨の位置を正しく整え、フェイスラインをスッキリさせます。
骨格矯正の中には、骨格に強い力を与えることなく、身体が自然に整おうとする力を引き出す方法もあります。
いずれにしても、骨格矯正はプロの指導のもとで行うことが大切です。また、定期的なチェックアップを受けるようにしましょう。
「小顔整顔専門サロン AGO TOKYO SALON」では、同じエラ張りの悩みを持たれている方でも状態が異なるため、丁寧なカウンセリングと一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を行っています。
美容施術を受ける
エラ張りの原因となっている筋肉に対して、美容外科ではボトックス(ボツリヌストキシン)を注入することで筋肉を萎縮させ、スッキリとした小顔効果を実現します。このエラボトックスは、切開が不要なため、ダウンタイムが短く手軽に効果を実感できる施術として人気があります。
また、ほうれい線やオトガイのラインにも影響を与え、シャープなフェイスラインを作り出します。これにより、ホームベース型の顔から自然なフェイスラインへと変化させることが可能です。
小顔をキープする日常生活の注意点
エラ張りや顔のむくみを防ぐためには、日々の習慣が重要です。続いては、小顔を持続させるために実践したいポイントを解説します。
注意点をおさえて、スッキリとしたフェイスラインを維持しましょう。
塩分を控える
日常生活で塩分を控えることは、小顔をキープするために重要です。
塩分の摂りすぎは、体内に水分を溜め込みやすくし、顔のむくみを引き起こします。顔のむくみにより、フェイスラインがぼやけてしまうことがあります。
塩分を控えめにすることでむくみを予防し、スッキリとしたフェイスラインが維持できます。
料理や外食の際には、塩分を減らしたり、低塩の調味料やハーブ、スパイスを使用したりする工夫が必要です。
また、加工食品や外食メニューには高塩分のものが多いため、成分表示をチェックし、できるだけ控えるようにしましょう。
運動の習慣を身につける
運動の習慣を身につけることで、全身の代謝が向上し、顔のむくみやたるみを予防できます。
日常的に、有酸素運動や顔のストレッチを取り入れることで、顔の血行が良くなり、スッキリとしたフェイスラインがキープできるでしょう。
たとえば、舌を上顎に押し付けるトレーニングや、顔の筋肉を意識的に動かすフェイスエクササイズなどが効果的です。
顔の筋肉を適度にリラックスさせるエクササイズを取り入れれば、筋肉の肥大を防ぎながら、シャープなフェイスラインを維持できます。
正しい姿勢を維持する
正しい姿勢を維持することは、小顔をキープするために欠かせません。
姿勢が悪いと、顔や首に余分な負担がかかり、フェイスラインが崩れやすくなります。
特にデスクワークやスマートフォンの使用時には、首が前に出る「テキストネック」や猫背になりがちです。これが長時間続くと、顔のたるみやむくみの原因となります。
デスクワークやスマートフォンの使用時には、姿勢に注意し、定期的にストレッチを行いましょう。
背筋を伸ばし、肩をリラックスさせることを意識し、首や肩の筋肉を柔軟に保つためのエクササイズを取り入れることも大切です。正しい姿勢は顔のたるみやむくみ防止に必要不可欠です。
エラ張りさんメイクのポイント
エラが張っていることに悩んでいる方でも、メイクで悩みを上手にカバーできます。
特に、シェーディングやハイライト、ポイントメイクなどを利用した方法は、フェイスラインをスッキリと見せるのに効果的です。
ここでは、エラ張りを目立たなくするための具体的なメイク方法を紹介します。
シェーディング・ハイライトで立体感を出す
エラ張りをカバーするためのメイクテクニックの一つ目はシェーディングとハイライトの活用です。
シェーディングは、エラの張りが気になる部分に影を作り、輪郭を引き締めて見せる効果があります。エラの下や頬骨の下にシェーディングを入れると、顔が細く見えるようになります。
一方、ハイライトは、顔の高い部分に光を集めて立体感を出すために使用します。
鼻筋や頬骨の高い部分、おでこにハイライトを入れると、顔全体のバランスが良くなり、エラ張りが目立たなくなります。
ポイントメイクで縦幅を強調する
エラ張りを目立たなくするメイク方法の二つ目は、縦幅を強調するポイントメイクの利用です。
目元や唇にフォーカスを当てることで、視線を顔の中央に引き寄せ、エラの張りを目立たなくします。
たとえば、アイラインを少し長めに引いたり、マスカラでまつ毛をしっかりとカールさせて、目元の縦幅を強調します。
また、鮮やかなリップカラーを選ぶと口元に視線が集まり、バランスの良い顔立ちを演出できるでしょう。
まとめ
エラの張りは、咬筋の発達や骨格の特徴、生活習慣などさまざまな要因が関与しています。
適切なセルフケアや専門的な治療を受けることで、エラの張りを解消し、理想的なフェイスラインを手に入れることが可能です。
外科的手術やハイフといった施術も人気ですが、顎関節から脳にアプローチをして自律神経を整えられるオールハンド手法もおすすめです。
強い力を加えないため、皮膚の内出血や骨格のゆがみといったリスクもありません。
エラ張りの解消方法には、継続的な治療や日常生活での癖の改善、そしてメイクの工夫など、様々な方法があります。自分に合った解消方法を実行してみましょう。